メンタルを強化するとはどういうことか?

子供がスポーツをしていて、実力があるから結果が出せる
ようにメンタル面が強くなってほしいと親として願う人は
多いと思いますが、そもそも子供にスポーツをしてほしいと
いうこと自体に、人生を生きていくためにも強い心を育てて
ほしいという願いを持っている親御様が多いのではないかと
思います。

ただ、日本では心の強さというと根性論を思い浮かべて
しまう人が多いと思いますが、それが適切でないという認識
も広まっていて、メンタル強化について根性論ではないけど、
正しい答えもわからないというのが現状だとお思います。

メンタル強化のポイントと順序

スポーツにおけるメンタル強化は、単純に心の強化ということではなく脳や神経の働き、行動も含みます。
メンタル強化は、そもそも子供の頃から取り組む必要があるのかと思う方もおられるかもしれませんが、
メンタル強化とは脳の発達段階に何をするかということも関係があるので、子供の頃から取り組むことが
望ましいと言えます。
1つの競技を続ける上でも、別の競技に変わる場合でも、スポーツ以外の勉強や習い事にも通じること
なので子供の頃から取り組む人が増えることを望んでいます。

具体的には、下記の3点の取り組みがメンタル強化につながります。
 
1. 親子関係で自尊心を育む。
2. スポーツに必要な脳の働きを身に付けるトレーニングを行う。
3. 目的を決め、達成するための努力をする習慣を身に付ける。

1つ目は、メンタル強化の土台作りとなります。
2つ目は、集中力やイメージ力などの機能の強化です。
3つ目は、競技や人生の考え方の成長、取り組み方の確立です。
そのため、メンタル強化は1の自尊心を育むということができていてこそ2と3を行う意味がでてきます。
1が不十分な場合は、まずは1に力を入れてほしいと思います。

メンタルの強さとは、自分が叶えたい願望がある時に、自分にその力があると信じる力、緊張状態でも力
を発揮できる脳の力、願望を目的として掲げて努力する実行力の3つの力の総合力だと思っています。
そのため、子供の頃から3つの力を高めることが子供のためのメンタル強化であり、大人になってから
も自分を支えてくれる力を身に付けることになります。

親子関係で自尊心を育む

親子関係で自尊心を育むというのは、人間の心の強さの土台づくりです。
自尊心は、自分をどんな人間だと認識していて、それを受け入れることができているかということでも
あるので、自尊心が不安定だということは、他のメンタル力や競技力を身に付けても自分の力を信じる
ことができないということになってしまいます。

具体的にスポーツと自尊心、親子関係についてはこちらのページで詳しく説明しているので参考にして
下さい。
スポーツが子供の自尊心の成長を妨げないために

そもそもスポーツをしているかどうかは関係なく、子供の自尊心が適切に育むまれるように関わる
ことは親の重要な役割です。
私は、健全な自尊心は親から子供に与えてあげることができる最高のプレゼントだと思うので、子供
のためのメンタル強化においても一番重要だとお伝えしています。

スポーツに必要な脳の働きを身に付けるトレーニングを行う

スポーツに必要な脳の働きを身に付けるというのは、メンタルトレーニングを行うということです。
脳はの働きは、トレーニングによって強化することができます。

例えば、試合前に集中力を高めるというのも、トレーニングで質の高い集中力を引き出すということ
を継続して行い、その集中力を引き出し条件付けをしていくことで、試合の際に短時間で集中力が
高まる力と方法が身につきます。
ルーティンがその方法です。
ルーティンを身に付ける際に適切な手順を踏まえてトレーニングを行うと決められた動作が集中力
を瞬時に高めるスイッチになるのです。

その他、スポーツ選手の脳の働きとして重要なのが、軌道をイメージする力です。
他人の試合や練習をみて技術を学ぶ際にも、自分のプレーを動画で確認する際にも、軌道を描き
ながら動きを追う、次の動きを予測している選手はパフォーマンスのレベルが高いそうです。
そのような脳の働きも子供の頃から高めることができます。

さらにスポーツにはつきものの緊張に対する対策もメンタルトレーニングとしてやっておく必要
があることの1つです。
緊張というのは、人間の健常な心身の反応なので、それによってパフォーマンスが発揮できない
というようなことにならないため方法も子供の頃から身につけておくと安心だと思います。

目的を決め、達成するための努力をする習慣を身に付ける

目的を達成するために何が必要かを考え、行動を継続する力は、スポーツという範囲だけでなく生き方
全体にも大きく影響する力です。
ただ厳しく練習しろと言われたからやってきたということでは身につく力ではありません。

自分が本当に叶えたい目的について考え、それを達成するために自分が持っているもの、足りないもの
を自覚して適切な努力を継続していく力は、いやいや取り組んでいても身につきません。
自分自身がスポーツが好きで、向上するために創意工夫をしていく必要性を感じているからこそ身に
つく力です。

子供がこの力を身に付けるためには、親が子供のモチベーションを下げないこと、子供と話をする中
で子供が考えていることを明確化してあげること、そして子供の取り組みの結果ではなく過程を評価
してあげることが必要です。

長い人生の中で、成長のスピードがまばらな子供時代に結果について評価しすぎることは望ましい
とは言えません。
結果が出ないのは、同年代の子供と比べて十分に脳と体が発達していないからかも知れないからです。
この時に結果ばかりを評価されていると、自分が考えて取り組んだ内容に価値を感じにくくなって
しまいます。
大人になったら親の手を離れている子供だからこそ、関わりが持てる間に自分で目的達成のための
ビジョンを描き、どのような行動をするのかを決められる、そしてその取組みの過程を自分で評価
できる心を育ててあげることが、親が子供との対話、しつけなどの中でできることです。

健全な自尊心一緒に、良い行動を継続して悪い行動を止めることができる意思を育てて上げること
も親の大切な役割だと思います。

 

メンタル強化の3つのポイントについて説明しましたが、脳や心の発達が未熟な子供だからこそ、
上記のことを意識して取り組んでいただければと思います。
お父さんやお母さんが、心を強くするというのはどういうことかという正しい知識を持ってくれて
いると、子供も不適切な負担を受けずにスポーツに取り組めるので、ぜひスポーツ心理や子供の
心の発達の知識を身に付けて関わってあげてほしいと思います。

コラムやブログでさまざまな知識を配信しいるので、是非参考にしていただければと思います。

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