行動のコントロールが心を作る

メンタルトレーニングとは、決して心の状態をコントロールする
ことだけを言うのではありません。
目的を達成するために必要な行動を意識的に始め、それを習慣化
させていくこともメンタルトレーニングの1つと言えます。

集中力を高める、良いイメージを強化するメンタルトレーニング
も必要ですが、自分が掲げた目的達成の日まで正しい努力を継続
するための心の力も鍛えていく必要があります。

良い行動を当たり前にできる人は強い

既定の時間に練習をするだけでなく、自主的に練習をすることができる、体づくりに適した食生活が遅れる、しっかり
と睡眠をとっているなど、競技力を向上させてたり、コンディションを安定させるために必要なことを当たり前のよう
にできるということは、アスリートとして大きな強みです。
なぜなら、忘れてしまったり、他の欲求に負けて継続できていない行動を当たり前のように継続できているとしたら、
その継続度合の違いから何らかの差が生まれるからです。

自分にとって良いと思った行動を継続して習慣化できる人は、不調からの立ち直り、ケガからの復帰も早い可能性が
あります。
また、競技以外のことにも応用できるのであれば、引退後のセカンドキャリアでも仕事に必要な力をつけて、結果を
出していくこともできるでしょう。

しかし、誰もが良い行動でも簡単に習慣化できるわけではありません。
1つの行動を続けているうちに、その行動をすることが当たり前になるには、その行動を続けるためのモチベーション
が必要で、目的の明確化はモチベーションにもなるのです。

目的が明確になるとやるべきことも明らかになる

目的を明確にすると、その目的を達成するために必要な行動は何なのかというテーマが出てきます。
未来に達成したい目的を明確にするということは、今すべきことが決まるということでもあります。
今すべきことが決まれば、あとはそれを継続することができるかということが課題となるので、その行動を継続
して毎日歯を磨くのと同じくらい当たり前の行動として定着させていくのです。

継続できなければ、なぜ継続できないかと継続を妨げている要因を排除したり、継続のモチベーションが高まる
ように人のサポート、仕組み、環境などの観点から見直しを図ります。
そうしてやるべき行動が継続できるようになるという点に力を注げば、目的の達成におのずと近づいていくのです。

目的思考が人生を充実させる

人間が持っている優れた能力の1つが未来で達成したい願望に対して、何をすべきかを想像できる力だそうです。
人間が文明を発展させてきたのもこの能力による成果だそうです。

スポーツは勝負事という要素があるため、わかりやすい目的設定ができます。
目的がわかりやすいだけにどんな行動をすればいいかも決めやすいと言えます。
このスポーツを通じて目的を持ち、努力することを実行していけば、自分の願望を叶えるための法則のような
ものを学ぶことができ、目的を達成するための実践を行うことができます。

スポーツは現役生活が送れる年数には限りがありますが、人生はその後も続きます。
アスリートとしてだけでなく、一人の人間としても明確な目的を自分に課し、今日は何をすべきかを決めて
継続していくということは生活を充実させてくれることになると思います。

スポーツをする中で、結果を出すことで味わえる喜びだけでなく、目的と行動が結果だけでなく自分に何を
もたらしてくれるのかも感じてもらえたら、競技生活を終えた後の人生にスポーツでの取り組みを応用できる
でしょう。

ちなみにメンタルトレーニングとして目的思考が強化される取り組みとしては、メンタルノート をつける
ことを推奨しています。

コラムニスト
氏名 衣川竜也
職業 メンタルトレーナー
所属 株式会社AXIA

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