競技生活をしていると、その人の成長を大きく促した場面というものがある
はずで、アスリートのコーチングではその場面をぐっと広げて話を聴くことが
あります。

それは、その場面自体がとても短い時間だったとしても、その瞬間の心理的
体験はとても重要で、その人の自信や向上した能力と関係が深いからです。

 

例えば、下記のような体験は、精神的な変化や成長につながる体験です。

・大会で優勝、または満足のいく成果を上げた時
・スランプを脱出するきっかけを掴んだ時
・練習で自分の競技レベルが向上する手ごたえを感じた時
・ゾーン状態に入った体験
・自分より優れた選手を見てあこがれや感動を覚えた時

大切な体験も時間がたつと記憶が薄らいでしまうものですが、コーチング
でその話を広げていくと、改めてその体験を思い出して自信が回復したり、
その体験から感じる自分の能力に気づいたりできます。

 

スポーツのいいところは、成績もパフォーマンスも追い求める中で上記の
ような体験ができる点です。
日常生活では得られにくい体験だからこそ、心理的にも大切な刺激を受ける
ことができ、それによって養われた心の力はスポーツ以外の分野でも活かす
ことのできる力になります。

私は、スポーツによって養われる精神的な力をアスリート力と定義している
のですが、その力を養える体験と刺激が得られるということがスポーツの
持っている価値の一つだと思っています。