スポーツでは、知覚した情報を頼りに動くことがパフォーマンスの初動を早くする
ためのコツだと思います。

今、北京で世界陸上が行われていますが、100m走ではスタートの初動が遅れる
だけでも結果を大きく左右されてしまいます。
ピストルの音が鳴ったことを『自覚』してから動くのではなく、脳がピストルの
音を『知覚』した段階で動く力が必要になります。

 

テレビで、日本代表の福島千里選手の予選レースを見ましたが、福島選手は知覚
する能力が非常に高い選手なのではないかと感じました。
それは、スタートの反応が非常に速かったからです。

知覚は、 五感で情報を感じ取ることなのですが、あれこれ考えている時には脳の
知覚する脳力が低下してしまいます。
福島選手のようなスタートをするには、五感でスタートの合図を感じ取れるように
頭の中をすっきりさせ、反応できる脳の状態を作っておかなければなりません。

 

私がアスリートのメンタルトレーニングで重要なテーマとしていることが、知覚
して動くという力を養うことです。
簡単なことではありませんが、知覚する力を意図的に高める取り組みを継続して
大事な場面で脳をその状態に持っていくためのトレーニングを提案しています。

スキルやフィジカルの強化はどの競技でも行われていることで、今ではメンタル
の強化に取り組み選手も増えているように思います。

しかし、競技に取り組む上での思考や姿勢に関するアプローチだけでは、
メンタル面へのアプローチは半分しかできていないと思っています。
脳の状態をコントロールする術を身に付けることが、実践に直結したメンタル
強化だという考えのもとメンタルトレーニングを提案しています。