予測という心理について記事を更新中!

 

予測力に関する記事の更新は、一旦今回で一区切りにしたいと思います。
今回のテーマは、一流選手の予測力です。
私のやっている剣道と野球を例に挙げて一流選手の予測力について説明したいと思います。

 

まずは剣道です。
剣道は、全日本選手権でも優勝し、日本代表の大将を務めたことがある二人の選手を取り上げたい思います。
それは、大阪府警の寺本将司選手と高鍋進選手です。

お二人の共通点は、非常の攻撃力が高く、その要因の一つがスピードが速いという点だと思います。
対戦相手もそれがわかっているので、構え合っている時に相手に強い警戒心を与えていると思います。
ただ、同じスピードといっても見た目の印象には少し違いがあります。

 

高鍋選手は、いつでも打ち出せる構えから無駄のない最小の動きで技を出しているため、まさに相手にも横から観戦している人にも
速いと感じさせる打突です。
寺本選手は、打突の前に剣先を小さく動かし、打突の前に大きな動きに変わって技が出る傾向がありますが、打突前の剣先の動きは
緩く、打突の際の剣先の動きは鋭いため、緩急の差によって相手が剣先を目で追えないのではないかと思うのです。
実際に稽古をさせていただいたことがありますが、打たれた技のうちの何本かは視界から竹刀が消えるような感覚でした。

このように特徴の違った攻撃力を持っておられるお二人ですが、剣道には『先』、『攻め』という概念があり、お二人とも攻める際
に先を取っていて、それぞれの独特の攻めに対して相手が反応するという形をしっかりと作って打突をしています。
そのため、自分の攻めの後、相手がどういう反応を起こすのかというところに予測力を働かせているのではないかと感じるのです。

 

剣道において先を取るということは、先を取られた側が何らかの反応をしなくてはならなくなるので、先を取った方が予測する権利
を得られるようなものです。
そのため、攻撃力が高く、攻めが強い選手の方は、試合の中で予測して打つ機会をたくさん得られるということになります。
反対に攻められた方は、相手の動きに反射で対応する必要が出てくるのですが、予測で技を出す方がより安全な機会に技を出せる
ので、剣道の一流選手は予測する権利をたくさん生み出しながら試合をしているのだと思うのです。

 

 
次に野球です。
野球は仕事で選手のサポートをする機会が多く、情報収集をする機会も多いのですが、テレビ番組で年間で多くのヒットを打っている
二人の選手が同じようなことを言っていました。
その選手は、イチロー選手と青木宣親選手です。

 

二人の選手の話は全く同じことを言っているわけではないのですが、共通している点はボールを長く見ることができる時間を技術的
なこだわりによって稼いでいるということです。
ピッターがボールを投げてから少しでも多くの時間ボールを見ることができる技術を持っているという点がお二人の共通点です。

時間が稼げるといっても、150キロ前後のスピードで向かってむるボールを待っている時間なので、1000分の何秒程度の余裕
しか生まれないと思うのですが、そのわずかな余裕があるからこそボールの見極める精度が違ってくるほどの能力がプロ野球選手の
能力なのだと思います。

野球の場合は、待てる時間を確保することで予測する猶予が生まれ、その差が予測力の差ととなっています。
自分の予測とボールの軌道や回転を見極めて、予測と現実を照合する時間を待つ技術によって生み出しているのです。

 

 

剣道と野球を例に挙げて予測力についての見解を書いてみました。
同じ協議をしている人はもちろん、他の競技の方も予測力という観点からその競技の技術について考えていただくと、新しい発見
があるかもしれません。

 

 

メンタル強化のためのメンタルトレーナーが作った練習日誌。

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