競技を問わずスポーツの指導をされている方なら実感されていることだと思いますが、性別によってスポーツにおける技術の習得傾向に違いがあります。
特にそれは小中高というジュニア世代では顕著です。

では、性別によって技術の習得傾向の違いがどのように表れているのかというと、女子は指導者のいうことを正しく実行しようという意識が強く、教えられたことを忠実に身に付けていく傾向があります。
それに対して男子は、指導者の指導の中の目的に意識が向けられ、目的を達成するために良くも悪くも指導者から教えてもらったことに自分なりにアレンジを加えて技術を習得する傾向があります。

私は、この違いは女性と男性の脳の違いが大きく影響しているのではないかと考えています。

 

人間の脳の働きの中で、特に原始的な働きの男女による違いは、生きていくこと、遺伝子を残していくという生物としての重要な目的を果たすためのものです。

女性の役割は、大昔では男性が食料を調達するのに対して、周囲の人とのコミュニケーションを円滑にとり共同生活をしていくために人間関係を円滑にすることでした。
そのため、他人の言うことをよく聴き、理解して実行するということが、男性に比べてスムーズにできる脳の働きをしています。

それに比べて男性は、食料を調達するという目的達成を優先にした脳の働き方をするので、他人の言うことを聴くこともありますが、目的を達成するために場合によっては自分の判断で行動することが求められます。
目的達成のために、自分の思考と判断の方が正しいと思うと独自の行動をとる可能性が女性よりも高いのです。

 

上記のような脳の特徴があるため、ジュニア期のスポーツ指導では、女子に指導をすると伝えたことをしっかりと理解して身に付けていく子が多いのに対して、男子は自分なりの方法を取ろうとする子も多く、独自の癖が身に着きやすいと考えられます。

さらに上記のような違いが年齢が低いほど表れやすいのは、脳の発達が男の子に比べて女の子の方が早いということや男性の脳に比べ、女性の脳の方が脳梁が大きいこと、女性の方が物事の判断を経験で行う傾向が強いのに対して、男性は好き嫌いで行う傾向が強いことなどが背景にあると考えられます。

 

私は、小中学生に剣道を教えていますが、基本の動作が重要とされる剣道でも男女差は顕著に表れます。
女の子の方が基本を正しく習得していく傾向があり、男の子の方がそれぞれの個性が基本の技術にも表れてきます。

スポーツ指導において男女の脳の違いを理解することは、ジュニア期のアスリートだけでなく、成人したアスリートの指導方法、コミュニケーションの取り方などのヒントにもなると思います。

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