スポーツの指導において、褒める指導が良いのか、厳しい指導が良いのか、という風に指導者によって考え方に違い
はあると思いますが、褒めるか厳しく接するかということよりも意識した方が良いのは、ストレスコントロールです。

スポーツでは、厳しい試合、重要な試合ほど、試合という状況の中で普段とは違うプレッシャーに襲われます。
そのプレッシャーに対して、日頃からストレスの少ない環境で練習をし過ぎていると免疫が弱く、状況によって
心が乱れてしまう可能性があります。
そのため、普段の練習の中である程度のプレッシャーという刺激を受け、ストレスを自覚する状態を体験しておく
ことは必要です。

 

人間の脳は、状況に対して慣れようという働きが生まれるので、一定のストレスを感じながら練習をすることに
よってプレッシャーから生じるストレスに慣れておくことも強くなるための要因です。
その中には、指導者から厳しい言葉を掛けられ、そのプレッシャーを受けて練習をするということも含まれます。

しかし、ストレスのある状況で練習をすることは必要でも、ストレスを抱えたままの状態が続くことは望ましい
とは言えません。
ストレスを抱え続けると脳が疲労します。
その疲労によって判断力、空間把握能力、集中力などのスポーツに重要な能力が低下することはもちろん、運動
神経にも悪影響を及ぼし、動きが重くなったり、動きの調整が出来なくなってありえないミスをするようにも
なったりします。

 

厳しい指導を信条とする指導者で、選手を勝利に導く力の高い指導者は、ストレスを与えたえとしても心のケア
を怠ることがないのだと感じています。

厳しい言葉の中にも問題解決のための論理的なアドバイスが含まれていたり、現実を指摘しても人格を否定する
ようなことを言わなかったり、練習中とそれ以外の時間の接し方を切り替えていたり、怒っていたとしても何に
怒っているかが明確で、選手に余計な不安を与えなかったりと、ストレスを抱え続けない関わり方をしている
指導者は、厳しくても選手のパフォーマンスを引き出すことができているように思います。

 

厳しい指導をされる方は、自分の指導は適度に限られたタイミングにストレスを与える指導なのか、一度与えた
ストレスが長く続いてしまう指導なのかを振り返ってみて下さい。