アスリートにとって、試合で自分の実力が十分に発揮できなくて悔しい思いをするということもありますが、実力が発揮できない理由がチョーキング、イップスであることが多いという人は、一度自分の準備力に注意を向けて頂きたいと思います。

試合でチョーキングやイップスが起きるのは、脳と神経の連携が上手くいっていない時で、息苦しさや筋肉の硬直として症状が現れます。
それは、脳が試合のプレッシャー、上手くいかなかった時の不安によって生まれるストレスを、上手く処理することができずに、脳-神経-筋肉とつながる命令系統が混乱してしまうことで起きます。

試合なので、プレッシャーを感じることも、不安になることも仕方がないことなのですが、それらに対する心理的な対処が未熟で、自分の意識を向けるべきところに向け、心の働きを安定させて試合に臨むことができていないと、脳のが上手く働かないのです。

中高生にチョーキング、イップスが多い理由

私のところには、チョーキング、イップスになって力が発揮できないという相談に来る人の中で、中高生の割合が多いのも、まだまだものの考え方が未熟だったり、自己管理能力が低いからと感じています。
そして、その未熟さや自己管理能力の低さが表れているのが、遠征や試合に向けての準備、試合前の準備などの不十分さとして表れています。

では、なぜ準備が不十分な選手は、チョーキングやイップスになりやすいのかというと、それは忘れ物はないだろうか、あれをやっておいた方が良かったのではないか、など、不安を感じている時間が多くなってしまうので、肝心の試合までに脳が疲れてしまうのです。
脳が疲れてしまうと、働きが乱れてチョーキングやイップスにもなりやすくなります。

準備力は年齢と共に向上させるべき力

幼少期に活躍した選手が、年齢を重ねるごとに他の選手に追いつかれ、追い抜かれてしまう理由の1つに、成長過程で年齢に見合った準備力を身に着けていなかったために、集中して試合に臨める割合が少なくなってしまうということも言えます。

年齢が上がるほど、指導者や両親が身の回りのことに気を掛けてくれることが少なくなり、自分で多くのことを把握して試合に臨まなければならなくなります。
そのため、年齢と共に精神的にも成熟し、試合に向けた自己管理ができる人間になっていく必要があるのです。

 

長く選手を続けていくほど、準備力というものはアスリートとして戦っていくために必要な武器です。
準備をすることで、自分の不安を落ち着かせて心を整えていくことで、脳に余計なストレスを掛けずにすむので、できるだけ脳のコンディションが良い状態に試合に臨めます。
アスリートの方は、自分は年齢と共に準備力は身に着いてきているのか、自分を振り返ってみて下さい。

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