試合前に生じるマイナスイメージにどう対処すればいいのか

試合で、自分の出番が近づいてくると緊張感が高まり、そわそわしたり不安になったりする人がいます。

試合は、通常の練習とは違うので、緊張感を感じることは仕方がないことですが、問題は緊張感に意識が囚われ過ぎて、緊張感に伴って生まれてくる不安感とマイナスイメージで頭の中がいっぱいになってしまうことです。

試合前に不安感とマイナスイメージで頭の中がいっぱいになってしまう人は、具体的に試合の中で意識すべきことややるべきことを決めることができていない傾向があります。
そのため、不安感とマイナスイメージを引きづったまま試合に臨んでしまうのです。

マイナスイメージは防衛反応

人間の脳は、自分の命を守るために不安を先取りして、前もって望ましくない出来事をイメージすることで、危機を回避しようとしてしまいます。
そのため、試合前には不安感とマイナスイメージが生じてしまうこと自体は仕方がありません。
しかし、試合の中で不安感とマイナスイメージに囚われ過ぎているとパフォーマンスは低下してしまいます。

また、人間の脳は、イメージを手掛かりに身体を動かそうとするので、脳内がマイナスイメージだけを思い浮かべたままの状態だと、相手に勝つための動きができない、もしくは動きがぎこちなくなってしまいます。

そうならないために心掛けるべきことは、何を意識して試合をするか、自分がどうするかということを明確にして試合に臨むということです。
マイナスイメージが発生したとしても、自分の意思で意識できることを強く意識して、“何をするのか”を明確にして試合に臨むのです。

マイナスイメージを断ち切るのは『~をする』という決断

『負けたらどうしよう』、『相手のスピードやパワーに対抗できるのだろうか』など、いくら考えても答えの出ないことに思考を使うのではなく、
『相手のこういう動きにタイミングを合わせて攻撃する』、『チャンスだと感じたらしっかりとバットを振る』、『危険を感じたら、無理せずに避ける』、
『相手が優勢の時はしっかり守って、チャンスが来たら躊躇せず攻める』、
など、『~をする』という決断をして、試合の中でやるべきことを明確にすることが大切です。

不安やマイナスイメージは、結論が出ないので迷いを抱えたまま試合に臨むことになってしまいますが、自分が何を意識するのかどう行動するのかをはっきりさせることが決断につながるので、不安や迷いを断ち切って試合に臨むということにつながります。

試合前は、自分の思考はやるべきことを明確化するために使って下さい。
やるべきことが明確にして、それを実行できるだけの集中力、反応力を高めるために神経を研ぎ図ますことが、試合をするための心の準備なのです。

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