私がメンタルトレーナーやカウンセラーという、対話による対人援助の仕事
をしているのは言葉の力を信じているからです。

 

人は、心ない言葉によって傷ついたり、落ち込んだり、時には病気になる
こともあります。
アスリートでも、アスリート以外でも、他人から無責任に投げつけられた
言葉によって心のバランスを崩し、相談に来られる人がいます。

言葉の力は、人の心を簡単にマイナス状態に陥らせてしまいますが、
言葉に力があるのなら、言葉の力によって心をプラスの状態に導くこと
もできると思っているし、実際にコーチングやカウンセリングの中で
それを実感しています。

 

研修者によって言葉の力を確かめる実験もいくつも行われていて、
言葉の力が筋力の大きさと発生のスピードを上げるという結果、
言葉の力が人の行動をテキパキさせたり、モタモタさせる効果
があるという結果、言葉の力が思いやりのある行動を促進させる
という結果、言葉の力が他者に抱く印象を変えるという結果など
が明らかになっています。

 

今後は、アスリートに言葉の力を活用したメンタルコントロール
も身につけてもらえるようサポートをしていこうと思っています。

具体的な実践は、長期サポートをしているチームで開始する予定
です。

 

 

自分を導く言葉を持つ

私は、アスリートは自分を導く言葉を持つことが大切だと思って
います。

それは、自分が自分に対して発する言葉は、他人から聴く言葉
よりも脳の奥の方に届きやすく、深く記憶に刻まれます。

この脳の特性を活かせば、自分を勇気づける言葉、奮い立たせる
言葉、自覚を強める言葉など、自分の競技力を向上させることに
つながる言葉を自分に言い聴かせ、メンタルを強化することが
できます。

 

自分の競技力を上げたいという人は、最初は誰かの言葉でも
いいので、自分に言い聴かせたい言葉を見つけ、それを自分に
言い聴かせる時間を1日の中に作ってみて下さい。

メンタルが強い人は、自己認識が明確かつ安定しています。
言葉の力によって、潜在的な自己認識を明確かつ安定したものに
していくことも一つのメンタルトレーニングなのです。