私は、アスリートのコーチングの中でイップスの相談を受けることが良くあります。
イップスというのは、何らかの原因で体が思うように動かせなくなり、野球なら暴投ばかりして
しまったり、テニスや卓球ならサーブの時のトスが上手く上げれなかったり、リターンの時に
腕が振りきれなくなるような状態になること、ゴルフならスイングがぎこちなくなったり、
近い距離のパット程失敗するようになってしまう状態です。

このイップスで悩んでいる人の多くは、基本的には人の視線や評価を気にしやすい性格の人で
ある場合が多いと感じています。

 

イップスではなくても、スポーツのパフォーマンスの精度の低下が、人の視線や評価を気に
することで起きているということは少なくないと思います。

その理由は、人の視線や評価を気にしてしまうと、自分の行動を選択する要素に人の評価を
基準とした正否が入ってしまいます。
そうすると判断がずれたり、遅れたりすることは多くなってしまいます。

人の視線や評価は、程度の差はあれ誰もが意識してしまいますが、その程度の差が競技には
大きな影響として表れれてしまいます。

正直、多少は人の視線や評価が気になっても、目の前の相手や目的に意識を移すことが困難
ではない人がいて、トップアスリートにはそのタイプの人が多いような気がします。
そういう人は、外交的な性格をしていて普段から自分から他人に対して意識が向いていて、
他人の視線や評価を気にしてしまう人は、他人から自分に意識が向いている感覚を持って
います。

 

人の評価や視線を気にしてしまうということは、性格的に仕方がないことなのですが、自分が
気にしやすい人であるということを自覚してコントロールする必要があります。

他人の視線や評価を気にしやすい人は、内向的な性格である場合が多いのですが、競技に集中
できるようになっている人ほど、内向的な意識の中から他人が排除されているように思います。

自分の意識の中から他人を排除して、ある意味自分の世界に没頭する感覚を身に付けること
ができれば、パフォーマンスの精度は良くなってくる傾向にあるように感じるのです。

イップスに悩んでいる人が改善していく過程でも、この感覚の変化は起きていて、その変化
に導くことを改善の指標の一つにしています。

 


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