メンタルトレーナーとして多くのアスリートの話を聴かせて頂いている中で確信していることは、結果を出している選手は決断力が高いということです。

気の強い選手、自信が態度に表れているような選手も結果を出していることは多いのですが、話をしていてなぜこの選手がこんなに勝つのだろうか
と感じるほど雰囲気が柔らかかったり、ちょっとボーっとしていたり、大人しい選手で結果を出し続けている選手の話に注目していると競技に関して
明確な考え方を持っていて、特に試合の前、パフォーマンスの前ではしっかりとした決断をして迷いなくプレーをしている場面が多いのです。

 

試合で勝つためには、攻撃をする時は強気で思い切って行動することが大切ですが、その反面でこれでダメなら仕方がないという相反する
思いがある方が迷いを断ち切ったパフォーマンスができます。
決断力の高い選手は、自分はこうするという決断の中に決断の結果を引き受ける強さとしての潔さを持っているのです。

反対に決断力の弱い選手は、パフォーマンスに入る前には曖昧な願望だけを持っています。
例えば、『ゴロは打ちたくない』、『シュートを外したくない』、『サーブを外したくない』など、自分が望んでいないが起きないように願っている
傾向が強いです。
願望は、結果に対する思いであり、自分がどのような行動を起こすという行動に対する意思決定ではありません。

 

そのため、どうしても動作の起こりが鈍くなったり、上手くいかなくても仕方がないという潔さはなく、結果に対する未練があるので迷いや
不安を抱えたままのプレーに繋がってしまいます。
この違いが、同じような能力を持っていても違った結果を生み出しているということがアスリートの話を聴いていると顕著に表れています。

結果を出している選手にもいろいろな性格傾向の選手がいますが、成長の過程で決断力を高めることのできる環境があったのではないかと
思います。
特に親子関係、小学から高校までの師弟関係が選手の決断力を高める要因だったのではないかと感じています。
それは、決断力というのは、決断する回数と決断の大きさによって強くなっていきます。

 

過保護で過干渉や両親、何でも自分の言うことに従わせようとして気付きや決断を促す指導をしない指導者のもとでは、決断の機会を奪われて
しまうので決断力が育ちにくいのです。
決断力の強い選手は、両親から自分の意思や決断、行動を尊重してもらえる環境で育ったり、指導者が頭ごなしに指導するのではなく、選手に
考えることや考えた上での決断を言葉して表現をさせ、受容してくれる環境にした傾向が強いということも選手の話を聴いていて感じることです。

アスリートは自分の決断力について、指導者は決断する機会を与えているかどうかを一度振り返ってみて頂くと、競技のための気づきがあるの
ではないかと思います。

 

 

次回は、日常の取り組みによって決断力を高める方法について説明したいと思います。

 
 
 

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目的までの軌道を描き、達成のために突き進む!
目的を掲げた自分との約束を守って努力を継続するための練習日誌。


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