引退時が働き盛りのアスリート

この記事は、アスリートのセカンドキャリアを見据えた現役生活
について書いています。
内容をより深く理解していただくためには、こちらの記事を先に
読んでいただければと思います。

選手生命は生活習慣に左右される

プロアスリートは、競技に取り組むことで収入を得ることができて、いわゆる【好きなこと】を仕事に
できていると言えます。
競技によっては高い収入になることもあります。
しかし、試合ごと、シーズンごとに結果が明確で、その結果を出すための力が競技の実力と体力である
以上は引退によりいつ収入が止まるかわからないという現実があります。

今では40歳を超えて活躍している選手も各競技で増えてきていますが、やはり多くの選手は20代で
決断を迫られます。
他の職業であれば経験が蓄積して来て、これからは働き盛りという年齢がアスリートの場合は体力の
衰えにより引退を考えなければならないという点もアスリートという職業の厳しい一面です。
そのような職業だからこそ、引退後のセカンドキャリアのことを考えて現役生活も取り組んでおくこと
が必要ではないでしょうか。

セカンドキャリアに応用できる現役生活

引退後のセカンドキャリアのことを考えて現役生活も取り組むということは、選手生活を送る上で労力
や時間をセカンドキャリアのために掛けた方が良いということではありません。
プロスポーツ界は厳しい勝負の世界で、人の何倍も努力をしないと生き残れないので、多くの労力や
時間を競技のために費やさなければならないと思います。
セカンドキャリアにもつながる競技生活は、労力や時間を二分するということではなく、競技への
取り組み方が競技以外のことにも応用できる取り組み方であると考えています。

まずは、競技生活そのものが目的に対して必要な行動が習慣化されていることが必要で、その結果
生まれた労力と時間の余裕をセカンドキャリアの準備に使えばいいと思います。

大切なことは、努力によって叶えたい願望、目的があるのであれば、それに対して日々何を継続して
いくべきなのか、何を我慢するべきなのかを考えて実行できる力です。
どのような職業に就いたとしても、何かしらの成果は求められます。
その成果が何なのかは職業によって違いますが、スポーツで結果を出すための取り組み方は応用する
ことができるので、自己管理のもと目的を達成するための取り組み方を実行しておくことが現役生活
の中で必要です。

現役時代に身に付けたい時間感覚

別の記事では、プロアスリートは若いうちから収入が多くなる場合があるので、適切な金銭感覚を身に
付けることが必要だと書いていて、その中ではお金の使い方は投資、消費、空費、浪費があると説明
しています。

こちらは、その記事に書いているお金の使い方の違いに関する説明です。
この内容を時間に置き換えて考えてみて下さい。
 

投資
投資は、現在の自分の資産を増やすためにお金を使うことです。
一般的に投資というと、株式や不動産などを買って、買った物の価値が上がることで自分の資産を
増やすことを言いますが、アスリートにとっての資産はお金だけでなく、自分の体の健康や選手のして
の能力です。
そのため、心身のケア、実力が向上するためのトレーニングにお金を使うこと投資にあたります。
また、セカンドキャリアを視野に入れて勉強をすること、人脈を築くことなども投資にあたります。

投資は、内容によっては損をするものもあるので良く学び、リスクを承知した上でバランスよく行う
ことも社会人として必要なことです。

消費
消費は、自分が生きるために必要なことにお金を使うことで、食事をしたり服を買う、家賃を払う
などは消費にあたります。
消費は、生きるためには必要な支出なので、支出の中で一番額が多くなりますが、内容を見直す
ことで抑えることもできるので、消費をコントロールできる力は社会人にとって必要な能力です。

空費
空費は、心をリラックスさせたり、ストレスを発散させたりと気分転換をするために必要な支出
ですが、どうしても必要な支出ではなく、時と場合によっては必要なものです。
内容によっては投資に近い価値のある支出になる場合もありますが、時には浪費に近い無駄な
支出になることもあります。

浪費
浪費は無駄な支出、無駄遣いのことを言います。
使ったお金に対して得られる価値が少なく、特に必要でもない支出が浪費です。

アスリートは、試合に向けて実力を向上させ、コンディションの合わせることが必要で、その為
に時間を費やすのですが、その取り組みを下記の説明のような意識で行っていくことが大切だと
思います。
自分の時間の使い方に対して、投資、消費、空費、浪費という観点を当てはめて自己管理が
できる力は現役生活を終えた後にも必ず活きてきます。

アスリートという生き方

私はスポーツが多くの人に感動を与え、アスリートに憧れや尊敬の気持ちを持つ人が多いのは、
スポーツで結果を出すことが難しく、結果が保障されていないということを多くの人が暗黙に理解
しているからこそ、結果を出すために努力を続け自分を高めていくことができるアスリートの姿勢
に強さを感じたり、励まされるからだと思います。

プロアスリートという職業としては現役時代だけ当てはまる肩書かも知れませんが、アスリートと
しての生きる姿勢に価値があり、その姿勢を引退後も続けることはスポーツ以外の分野でも成果を
生み出すことになるでしょう。
そういう意味で、アスリートは現役を引退したとこそ、結果に向かって努力して自分を高めていく
というアスリートとしての生き方を大切にしてほしいと思います。

確実に迎える引退があるからこそ、それを見据えた上で現役生活を送ることが必要で、それは競技
への取り組みを通じて競技以外にも通じる生き方が身につく生活です。
プロアスリートという限られた人だけが歩める人生だからこそ、セカンドキャリアに現役生活を
活かして頂きたいと思います。

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