イップスで悩んでいる人からの相談が多く、様々な競技のアスリートに対して
イップスを克服するサポートをしています。

イップスを克服したいアスリートの相談をたくさん受けていると、当然イップス
について調べたり、考える時間が増えます。
今回は、イップス克服に関わる中でたどり着いた仮説と仮説に基づいた克服の
ためのアプローチについて説明したいと思います。

 

イップスを生み出すノルアドレナリンの働き

脳内で心の働きや体の働きを生み出している神経伝達物質にノルアドレナリン
というものがあります。
このノルアドレナリンは、恐怖学習と関連があります。

イップスは恐怖学習である

恐怖学習とは、恐怖を感じた体験(例えば交通事故)とその時に五感で感じた
こと(音、臭い、風景)が結び付き、体験と知覚が結び付いた記憶として保存
されることを言います。
恐怖学習により恐怖体験と知覚の結びつきが強くなると、交通事故に合った時
にガソリンの臭いが記憶に残っている場合、別の機会にただガソリンの臭いを
感じただけで交通事故の時の恐怖感が襲ってきて、心臓の鼓動が早くなったり、
呼吸が激しくなるという条件反射が身についてしまいます。

実は、イップスも一種の恐怖学習によって身についた条件反射です。
野球をやっている人がイップスになるきっかけの1つが、強豪校に入って先輩
のキャッチボールの相手をしている時、相手が求めたところに投げることが
できないと嫌な顔をされたり、怒られたりしているうちに上手く投げること
が出来なくなってしまい、性格に投げなければならないというプレッシャーが
高まった時に暴投を投げてしまうようになるというものです。

 

ノルアドレナリンと恐怖学習

脳の中で恐怖学習が身につき始めている時、ノルアドレナリンが偏桃体という
場所に影響を及ぼしていると言われています。
偏桃体は、恐怖感、不安、悲しみ、喜び、痛み、情動の処理などを担っていて、
人間を危険から守るために重要な役割を果たしています。

投げる、打つという動作を行っている時に不安や恐怖を感じているとノルアド
レナリンが偏桃体に作用している状態で投げる、うつという動作を行っている
なります。
その結果、1つの動きと不安や恐怖の結びつきが強くなってしまい、適切な
動きが出来なくなってしまうのです。

本来、スポーツをしている時は、ノルアドレナリンが前頭前野に作用している
ことが望ましく、その時は注意力が向上していると言われています。
さらにノルアドレナリンが、前頭前野と偏桃体に作用する経路は、別の経路で
あり、前頭前野にノルアドレナリンが作用している時には脳内で恐怖体験が
観察されないという研究結果があります。

 

イップスを克服するための前頭前野へのアプローチ

上記のことを踏まえて私がたどり着いた仮説は、前頭前野の働きを向上させ、
その状態の時がイップスになっている動作の時に生じるように導くことが
出来れば、イップスは治まるというものです。

前頭前野の働きを向上させておいて、その時にイメージトレーニングをしたり、
可能ならイップスになっている動作を行うということを繰り返すことで、動作
と脳の状態を関連付けていくという方法をイップスの克服に用いています。

 
前頭前野を活性化する方法はいくつかあり、自宅で簡単に行うことも可能です。
コーチングでは、自宅でもできる方法をお伝えしていますが、特殊で効果の高い
方法として私がおすすめしているのがIMトレーニングです。

IMトレーニングは、ワーキングメモリを鍛えるワークを行うトレーニングで、
ワーキングメモリは前頭前野の働きの1つなので、それを強化することは、
前頭前野の活性化につながるのです。

私は、IMトレーニングがイップスの克服をスムーズにするアイテムである
だけでなく、競技力向上にもつながるものだと感じて、数年前から導入して
います。
実際に何人ものアスリートのイップス克服にIMトレーニングを活用しました。

今、イップスに悩んでおられる方は、IMトレーニングを使ったイップス克服
のアプローチを試してみませんか?

IMトレーニングとは
 
 
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