今月発売の剣道時代 2 月号に、夏のインターハイで団体優勝をした九州学院剣道部を紹介するDVDがついていて、先ほどそれを娘と見ていたのですが、例年に比べ力が落ちるという評価の中で日本一になった選手たちの強さを感じられました。

言語力とメンタルの強さ

私は、言語力の高い選手はメンタルが強い傾向が高いと思っているのですが、九州学院の選手たちは、自分の思いや試合の振り返りなどを分かりやすく話しているのが印象的で、その姿から試合における彼らの強さを感じました。

理解力の高さ

選手一人ひとりは、自分の能力、役割をしっかりと把握できていると感じられたのですが、おそらくそのことが試合の中で『今』に集中する力になっているのではないかと思うのです。

選手の言動からは、自分の力、チームの方針、チームメイトの力、試合の流れの中で自分に求められるものなどに対する理解が出来ていて、その理解は日常の指導をしっかりと頭を使って解釈しているからではないかと感じました。

分かりやすさが理解力を向上させる

選手たちの理解力の高さは、監督である米田先生の指導が理に適っていて、その内容が分かりやすく言語化されていることが関係していると感じました。

もちろん、何度も日本一になっている九州学院に入って剣道をしようという時点で剣道に対する意識は高いため、相対的に理解力の高い選手がチーム内に多い言う点もあると思いますが、米田先生が指導の中で強くなるために必要なことをシンプルに伝え続けておられることが選手の理解力を高めているように思うのです。

チーム内で大切なことが共通されているチームは、指導者の言語力が高く、チームの方針、技術、信念、戦術などが選手にしっかりと浸透しているという傾向があります。
おそらく九州学院剣道部もそれが当てはまるチームなのではないかと感じました。

指導者によって引き上げられているセルフコーチング力

指導者の説明が分かりやすければ、選手は目的達成のための思考を整理しやすくなります。
自分の思考が整理されているということは、目的達成の過程の中で自問自答する時、自分自身との対話も明瞭なものになります。

アスリートが競技力を向上させていくためには、精神的な自立は欠かせ無いテーマになりますが、精神的な自立のためにはセルフコーチングができる必要があります。

九州学院の選手たちの発言からは、セルフコーチング力の高さが感じられました。
多くの高校剣士がインターハイ優勝を目指していて、そのために九州学院は越えなければならないチームだと思います。

しかし、そのための練習ができていないわけではない中で、九州学院の勝率が高い背景には、言語力の高さ、それにつながる理解力の高さ、そして他人だけでなく自分自身にも自分のことを説明出来て、努力の促進や心理状態の整理ができるセルフコーチングの高さがあり、チームとして九州学院を超えるためには、チーム全体として上記のような力を固める取り組みが必要になるのではないかと感じました。

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