スポーツの世界では、トレーニング方法や栄養、リカバリー、メンタルコンディショニングなど、競技力を高めるためにさまざまな方法が取り入れられています。
その中で近年注目されているものの1つが、スポーツに遺伝子検査を活用するという考え方です。
遺伝子検査では、生まれ持った遺伝情報を調べることで、筋肉や持久力などに関連する遺伝的傾向を知ることができます。
スポーツのパフォーマンスは、遺伝的要因だけでなく、トレーニング、技術、栄養、睡眠、経験、心理状態、環境など多くの要因によって形成されます。
そのためAXIAでは、遺伝情報を選手の能力を決める「答え」ではなく、自分の身体や特徴について考え、競技生活を改善とパフォーマンス向上の手掛かりとして活用することを提案しています。
スポーツに遺伝子検査を取り入れる意味
「遺伝子によって運動能力が決まる」と考える人もいるかもしれません。
確かに、身体能力には遺伝的要因が関係しています。
しかし、競技能力は1つや数個の遺伝子だけで説明できるものではありません。
当社は、アスリートに遺伝子検査の活用を提案していますが、遺伝子検査 → 自分の才能を判定する という考え方ではなく、遺伝子検査 → 自分の遺伝的傾向を知る → 現在の身体特性や競技データと照らし合わせる → トレーニングやコンディショニングを考えるという認識で活用していただくことを推奨しています。
これはスポーツで遺伝子検査を活用する上で、非常に重要な前提です。
chatGENEで自分の遺伝的傾向を調べる
AXIAでは、遺伝子検査としてchatGENE(チャットジーン)を取り扱っています。
検査方法は難しくありません。自宅で唾液を採取して返送し、解析後にスマートフォンやパソコンから結果を確認するという流れです。
今回ご紹介している資料では、遺伝子検査の結果をもとに、スポーツでの活用を想定したアスリート専用レポートを作成しています。
レポートでは、単純に遺伝子型を並べるのではなく、競技生活を考えるための情報として整理します。
アスリート専用レポートでは何がわかるのか
今回のアスリート専用レポートでは、大きく筋肉・瞬発力、持久力、アジリティ、回復、乳酸耐性、判断力・集中力、カフェインなどに関連する遺伝情報を整理しています。
例えば資料では、ACTN3、ACE、PPARGC1A、ACSL1、NOS3、BDNF、ADRB2、SOD2、MCT1、IL6R、COMT、DRD2、CYP1A2、ADORA2Aなどの遺伝情報を取り扱っています。
筋肉・瞬発力に関する遺伝情報
代表的なのがACTN3です。
ACTN3のR577X多型はスポーツ遺伝学で非常に多く研究されており、特に筋力・パワーとの関連が検討されています。
アスリート専用レポートでは、このような情報を現在の競技特性やトレーニングへの反応と照らし合わせる材料として扱います。
持久力に関する遺伝情報
持久系能力についても、ACE、PPARGC1A、NOS3など複数の遺伝子が研究されています。
例えば2022年の長距離ランナーとロードサイクリストを対象としたシステマティックレビュー/メタ分析では、ACE、ACTN3、PPARGC1Aなどの特定の遺伝子型と持久系競技者との関連が報告されています。
持久力は心肺機能、筋肉、エネルギー代謝、トレーニング歴など多数の要因によって形成されるため、複数の情報の1つとして見る必要があります。
回復力や乳酸耐性についても考える
アスリートにとって重要なのは、試合で発揮する能力だけではありません。
トレーニングを行い、その疲労から回復し、再び質の高い練習を行う。この繰り返しによって競技能力は向上していきます。
今回のレポートでは、例えば活性酸素に関係するSOD2、乳酸輸送に関係するMCT1などについても確認し、リカバリーやトレーニングについて考える材料を提示しています。
ここでも重要なのは、遺伝子型だけから「疲労しやすい」「回復が遅い」と決めつけないことです。
本人の練習量、睡眠、食事、主観的疲労、心拍数、競技成績などの実際のデータと合わせて考えることが必要です。
集中力や判断に関連する遺伝情報
スポーツでは身体能力だけでなく、状況判断や注意、集中状態もパフォーマンスに関係します。
今回のアスリート専用レポートでは、COMTやDRD2などの情報も取り扱っています。
ただし、遺伝子検査から「集中力が高い」「メンタルが強い」と判断することは適切ではありません。
メンタル面は、経験、学習、競技環境、心理状態、ストレス、睡眠などさまざまな要因によって変化します。
そのため、遺伝情報はあくまで自己理解を深める材料の1つとして扱うことが重要です。
カフェインの摂取方法を考える手掛かりにも
アスリート専用レポートには、カフェインに関する項目もあります。
資料ではCYP1A2やADORA2Aなどを参考に、カフェインの代謝や感受性に関連する情報を整理しています。
カフェインには運動パフォーマンスへの効果が認められる一方、不眠や不安感などが生じる人もいるため、「他の選手が飲んでいるから自分も同じ量を飲む」という考え方が適しているとは限りません。
ただし、遺伝子型だけを根拠として摂取量を決定することも避けるべきです。実際の反応や体調、競技時間なども確認した上で検討する必要があります。
下記の画像をスライドするとアスリート用レポートの見本をご覧いただけます。





■12の能力・体質分析
1.筋肉のタイプ(速筋⇔遅筋)
2.筋肉のつきやすさ
3.瞬発力
4.持久力
5.アジリティ(反応性)
6.回復力(抗酸化)
7.乳酸耐性
8.判断力・集中力
9.カフェインの効果
10.リスクテイク行動
11.性格
12.体重の落ちやすさ
遺伝子検査からトレーニングを考える
アスリート専用レポートのもう1つの特徴は、遺伝情報を確認するだけで終わらせないことです。
例えば資料では、
「瞬発力」「持久力」「アジリティ」「回復力」「乳酸耐性」などについて遺伝情報を整理し、その結果からトレーニングや栄養について考えるための情報をまとめています。
これは遺伝子検査を才能発掘や競技選択、個別トレーニング処方の決定手段にするということではなく、結果を参考情報として、実際の身体データや競技特性と照らし合わせてトレーニングを設計すること、そしてその先のパフォーマンスアップを目指す手掛かりとして活用していただくことを推奨しています。
遺伝子は変えられない。しかし競技生活は変えられる
遺伝情報そのものは基本的に一生変わりません。
ただ、スポーツにおいて重要なのは、遺伝子そのものを評価することではなく、その情報を知った後に何をするかです。
例えば、以下のような活用方法が考えられます。
- 自分の特徴について仮説を持ってトレーニングを見直す
- 練習記録や身体データと遺伝情報を照らし合わせる
- リカバリーや睡眠を見直す
- 栄養摂取について考える
- カフェインなどの摂取と自分の反応を記録する
- メンタルトレーニングを含めて競技生活全体を見直す
遺伝子検査は「自分の限界を知る検査」ではありません。
『自分について知る情報を1つ増やし、その情報をこれからの成長にどう活かすかを考える。』
私は、スポーツで遺伝子検査を行うのであれば、このような姿勢で活用すべきだと考えています。
chatGENE+アスリート専用レポートという選択
AXIAでは、chatGENEによる遺伝子検査に加えて、検査結果をスポーツという視点から整理したアスリート専用レポートを提供しています。
このレポートは、競技能力、トレーニング、リカバリー、メンタルなどに関係する遺伝情報を整理し、競技生活を考えるための手掛かりとしてまとめています。
検査費用は、遺伝子検査が13200円(税込)、アスリート専用レポートは19800円(税込)です。
アスリート用レポートは、遺伝子検査の結果をもとに作成するためアスリート専用レポートをお求めの場合は、33000円(税込)となります。

スポーツで遺伝子検査を活用するなら、結果を見て「自分にはこの能力がある・ない」と決めるのではなく、自分の特徴を理解した上で、今後のトレーニングや競技生活を改善するという決断につなげることが重要です。
遺伝情報を自分の可能性を狭める材料ではなく、より自分に合った競技生活と実力発揮を考えるための手掛かりとして活用してみてください。
特別レポートは、遺伝子検査の結果が届いてからお申し込みください。






