指導者がコンサルティングを受けるメリット

監督やコーチといった指導者が、スポーツ心理について学ぶことは、選手が指導者と話をしやすくなる、選手の悩みを上手く聴けるようになる、イップスやスランプといった問題を論理的に理解して対処ができるようになるといったメリットがあります。

監督やコーチは選手にとってとても大きな存在なので、その心理状態が選手個人やチーム全体に与える影響も大きいのです。
そのため、監督やコーチが自分の心理状態を安定させる、自分でコントロールできるようになるためにもメンタルトレーナーに相談をすることは有益であると言えます。

コンサルティングとは何か?

心理職の間では、支援を必要とする人を支援する人の相談に応え、助言をすることをコンサルティングと言います。
アスリートに対する支援の場合は、その人の監督やコーチに対する支援がコンサルティングになります。
コンサルティングは、自分の指導方法やアスリートとの関係構築に心理的知見を取り入れることができるという点で指導者にとっては有益な取り組みだと言えます。

指導者からの主な相談内容

個人的に指導者が相談に来られることもあれば、チームサポートの際に監督やコーチからコンサルティングを依頼されることもあります。
指導者からの主な相談内容は下記の通りです。
・選手がイップス、スランプになっているので、どうすれば改善するのか知りたい。
・緊張して力が出せないタイプの選手への適切な接し方、アドバイスを知りたい。
・チームの目的意識を高めて、心を一つにして取り組めるようにしたい。
・選手と接する時に、自分の感情をコントロールして話ができるようになりたい。
・女子選手への接し方、チームのまとめ方について心理的な知識が得たい。
・メンタルトレーニングの技術を身に付けて、選手にトレーニングを指導したい。

監督、コーチがメンタルスキルを身に着ければチームが変わる

監督やコーチが、指導に関する心理的コンサルティングを受けることによって、説得力のある指導ができるようになったり、選手への関わり方が変化したり、チームが明るくなるということも起こります。
これはチーム内の心理的安全性が高まっているということでもあります。
丁寧で分かりやすい指導、理にかなった指摘、信頼し合える関係の構築、選手が自分を表現できる雰囲気づくりなどが心理的安全性を高めていくのです。

コーチングで得られる効果

指導者がコーチングを受けることによって得られる効果はいくつかありますが、暗黙知の言語化できるようになるという点は、指導力の向上につながる効果であると言えます。
暗黙知は、言葉にすることが難しい知識のことで、質の高いパフォーマンスを発揮するコツ、試合の流れを掴む視点、相手の心理の見極め方など、優秀な選手や指導者が経験の中で積み重ねているものです。

コーチングを受けることで、自分の中の暗黙知がはっきりとしたものになってきて、指導の際にわかりやすい言葉となって選手に伝えられるようになります。
また、指導者の感情が安定すること、指導者の話の聴き方や伝え方が向上することによって、選手たちの気持ちが安定するという効果もあります。

メンタルトレーニングで得られる効果

指導者の方には、メンタルトレーニングの理論と技術をお伝えすることが多いです。
指導者がメンタルトレーニングの手法を指導できることによって、選手にメンタルトレーニングを継続させやすくなるので、指導者がメンタルトレーニングの理論と技術を得ることは、選手のメンタル強化につながります。

これまでサポートさせて頂いたチームでも、メンタルトレーニングを継続して頂くことが結果につながっています。
チームにメンタル強化の習慣を定着させるには、ぜひ指導者にメンタルトレーニングを理解することが効果的だと感じています。