予測力、タイミング力、集中力を向上させる
IMトレーニングはインタラクティブ・メトロノームの略で、音楽家のためのリズムトレーニングと
して開発されたものです。
そして活用されていく中で、脳の神経の発達を促進するということがわかり運動機能や認知機能の
改善を目的に医療分野で用いられるようになり、さらにそのメソッドはスポーツにも活かすことが
できるということでアスリートのトレーニングとしても用いられるようになりました。
日本ではAXIAがスポーツの分野に最初に導入したのですが、その理由としては脳に与える影響
がメンタルトレーニングとしても非常に有効だと感じたからです。
今では、多くのアスリートがパフォーマンスの向上はもちろん、スランプ脱出、イップスの改善を
目的としてIMトレーニングを活用して、その有効性を実感してくれています。
脳の可塑性を利用した能力向上
IMトレーニングは、ヘッドホンから一定間隔で聞こえる音の発生を予測して、その音にタイミング
を合わせて手を叩くということを繰り返すというシンプルなトレーニングです。
音の発生と手を叩くタイミングのズレは、1000分の1単位で記録されるのですが、少ない数字が
出るほど良いスコアだということになります。
良いスコアを出すためには、かなりの集中力が必要になり、トレーニングの時間を調整することで
集中力を発揮し続けなければならない時間を長くすることができます。
人間の脳には可塑性といって、繰り返し与えられた刺激に対する反応と反応に対して行った行動が
脳の働きの癖として定着する機能があるのですが、IMトレーニングは予測、タイミングを合わせる、
中するということを繰り返し行うことで、高いレベルでのそれらの作業を脳に定着させていくトレー
ニングであるということが言えます。
トレーニングの様子
トレーニングの方法は、下記の動画のように非常にシンプルで簡単です。
ただ、これまで何名ものアスリートに行っていただきましたが、勘の良い人はトレーニング中に高い
集中力を発揮しているという時間を得られています。
また、オリンピックのメダリストや日本一になった実績のあるアスリートの中には、1000分の何秒
というわずかな音の発生と手を叩くタイミングのずれを、初めて行った時に察知されていました。
シンプルなトレーニングですが、方法を工夫することで目的に合わせて活用できるトレーニングです。
AXIAでは、主にパフォーマンスの向上、スランプ脱出、イップスの克服に役立てています。