卓球、テニス、バドミントン

卓球、テニス、バドミントンの選手からの相談

卓球、テニス、バドミントンは、サーブから開始するという点、サーブを返すとラリーの中でポイントを奪い合うという点で競技特性も近いものがあるので、一緒に説明をしたいと思います。
これらの競技の選手からは、実力的には勝っていると思える選手に苦戦するようになったが、格上の相手に対しては接戦をしたり、勝つことも出来ているので安定して実力を発揮できるようになりたいという相談が多いです。

卓球、テニス、バドミントンの競技特性

卓球、テニス、バドミントンが、勝てると感じている相手との試合でパフォーマンスが低下するのは競技特性が関係しています。
その競技特性とは以下の通りです。

  • サーブ権がある時は自分主導でゲームが開始される
  • ラリーになると瞬時に判断して打ち返すことが求められる
  • ネットを挟んで対峙して行う競技

これらの競技特性は、各選手が直面するメンタル面の課題と大きな関係があります。

サーブは考える時間があるからこそ生まれる課題がある

卓球、テニス、バドミントンは、サーブによって試合が動き出すので、サーブを打つ時にはいろいろと考える時間があります。
この時に迷いや不安が強くなると筋肉が強張って上手く打てないということが起きるのですが、それがさらに悪いイメージを生んでしまって引き起こされるのがイップスです。

サーブの場合は、トスイップスと言ってトスを上げる時に手がボールやシャトルから離れにくくなったり、悪化すると離れなくなってしまう状態です。
トスイップスに関する相談は、中学生からプロまで幅広い年齢層の選手から相談があります。

打ち返せそうな攻撃をレシーブ、ラリーする時ほどミスをする

考え過ぎて不安になるとミスをしやすくなるのですが、卓球、テニス、バドミントンの場合、相手から打ちやすそうなレシーブ、ラリーが返ってきた方が余計なことを考えたり、丁寧に返そうとしてパフォーマンスが低下するという傾向があります。

むしろ鋭いレシーブ、ラリーの方が考える暇もなく直感的に体が反応して良いパフォーマンスができるので、強い相手に対する試合の方が内容が良く、実力で上回っている相手となると集中力を欠き、動きも緩慢になって苦戦をしたり負けてしまうことがあります。

身体的な差を心理的な能力でカバーできる競技

卓球、テニス、バドミントンは、ネットを挟んで相手と対峙するため、力技で相手の動きを封じたり、攻撃を仕掛けることができません。
ネットを挟んでいるのでお互いが相手に邪魔をされることなくプレーができるということは、勝つためには自分のパフォーマンスを安定して発揮し続けることが必要となります。

相手とのボディコンタクトがないということは、ボディコンタクトがある競技に比べると身体的な差が勝敗に影響する割合は低く、身体の大きさやスピード、パワーなどに差があったとしてもメンタルを安定させてプレーを続けることで勝機を見出すことができるという点がネットを挟んで対峙する競技の特徴です。
反対に自分のメンタルが不安定になった場合、試合の流れを取り戻すために相手に身体的プレッシャーを掛けるということは出来ないので、メンタルの安定を取り戻す必要性が求められます。

卓球、テニス、バドミントンは、一種の対人競技ではありますが、格闘技と違って一瞬のスキをついて勝つというよりは、基本的には安定したパフォーマンスを発揮し続けることが勝敗を左右すると考えられるので、そのためにはメンタルを安定させる、試合中に集中力を高め直す記述を持っておくことが望ましいと言えます。

卓球、テニス、バドミントンで求められるメンタルスキル

卓球、テニス、バドミントンの選手は、相手が打ってきた攻撃に対して反応するプレーが多いので、相手が誰であっても一定の集中力と緊迫感を持ってプレーすることが勝率を上げるための条件となります。
また、迷いや不安が浮かびそうになっても、何に注意を向けてプレーをすれば自分のパフォーマンスは安定するのかということを分かっておく必要があります。
卓球、テニス、バドミントンの選手には、集中力の維持、途切れた集中力の回復ができるための集中力強化トレーニング、イップスを克服するためのイメージトレーニングなど、課題に合わせてコーチングやメンタルトレーニングを提供しています。

競技特性と心の課題の記事一覧


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