強くしなやかな心とレジリエンス

闘うアスリートに必要な心理的要素【レジリエンス】とは

アスリートは、勝負の世界に身を置いているのでストレスの掛りやすい機会、自分の未熟さを痛感させられる機会が多いと言えます。
またまた競技によっては、さまざまな欲求を抑える必要性があるものもあります。
さらにケガを負う可能性の高さ、選手生命や引退後の生活に関する不安もあるでしょう。
アスリートは、このような条件の中で自分の心身の健康を保ち、行動の管理を行っていくことが必要になりますが、そのために必要な概念が【レジリエンス】です。

レジリエンスは元々は物理の用語で、ストレスという外力による歪みに抵抗して跳ね返すための力のことを言います。
アスリートにとっての意味としては、レジリエンスとは、自分にとって望ましくない状況やストレスがある中でも環境に適応する力、または不安定な状態から自分を回復させる力と表現できるのではないかと思います。

レジリエンスの高いアスリートとは

アスリートにとっては、競技生活はもちろんセカンドキャリアにおいてもレジリエンスが高いということが重要になります。

では、どんなアスリートがレジリエンスが高いと言えるのでしょうか。
競技レベルが高いアスリートがレジリエンスも高いというわけではありません。

試合において実績を残している選手でも、一度の敗戦やケガによって生まれるストレスに負けてしまう、指導者やチームメイトと過度な衝突を繰り返している、ストレス発散のために不適切な行動を行ってしまう、というアスリートはレジリエンスが高いとは言えません。

試合で成績を出していても、思うような結果が出せていなくても、自分のペースを保って向上するために取り組み続けることができるアスリートはレジリエンスが高いと言えます。

上記の違いから、レジリエンスの高さとはどのような要素によって支えられているものなのかということについて私は下記のように考えています。

レジリエンスを構成する要素
  1. 人と比較するのではなく、自分の過去と今を比較して自己評価ができる
  2. 結果を自己評価する時、自分を貶めるような考え方はしない
  3. 自分なりの成功の定義や物事の価値基準を持っている
  4. 自分の機嫌の責任は自分にあると考えている
  5. 心理状態の変動によって大きく生活習慣を変えない
  6. 自らストレスが高まったり、自己肯定感が下がる行動をしない
  7. 今やるべきことは何かを適切に選択して実行する
  8. 優先順位を持って行動ができて、柔軟に優先順位を変えることができる

強くしなやかな心を目指して

レジリエンスが高いとストレスが掛る出来事があっても、それに耐え、跳ね返し、立て直すことが出来るという感じですが、それは心の強さだけでなくしなやかさがあるからだと考えています。

周囲の状況や他人の言動に振り回されることなく、屈することのない人は強さとしなやかさを兼ね備えていて、競技における不利な状況、ケガ、人間関係の問題、金銭的な悩みや将来の不安などに向き合えるアスリートはレジリエンスが高いと言えるでしょう。

自分自身のレジリエンスを高めたいと考えている方は、レジリエンスを構成する8つ要素のうち、いくつ当てはまっているかを確認すること、そして足りていない部分を鍛えるように努力することが大切だと思います。

 


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