今回は、私のLINE公式アカウントに登録してくださっている方からの質問に対する返答です。
質問者の情報を守るため、質問の内容は必要な部分だけを公開しています。
試合の時に力が入り難くなっている
質問の内容
Q.今回の質問は、相手と組み合う競技で相手の力が強いために技をかけられないようにと意識をすると力が上手く入らなくなったというものです。
※競技によって力が入らないという感覚によって生まれる問題は違いますが、自分の競技に当てはめて読んでみて下さい。
A.試合中に相手の力の強さや動きの速さに対して警戒心が生まれることは仕方がないことですが、もし不安感を持ったままで相手の能力の高さに対する具体的な対応策を持たずに
試合に出てしまうと、不安感ばかりが強くなり力が上手く出せないという状態になります。
不安になることは仕方がないことですので、自分が何を不安に感じているのかをよく考えて具体的な対応策を考えること、相手の能力が高いほど自分にチャンスが回ってくることは少ないので、苦しい試合展開になることは最初から受け入れておくことが必要です。
恐怖心が強すぎると体が上手く動かない
恐怖心が強くなってしまうと、脳は自分の命を守ることを優先しようとするので、筋肉にも自分を守る動作をすることを求めます。
そうなると筋力が低下したわけではないのに上手く力が入らないということが起きてしまいます。
それは、本来力を入れたい方向とは違う方向に筋肉が動こうとするため、筋肉が意思通りの働きをしないからです。
本当に力を入れたい方向とは別の方向に力が生じると、力の入った動作ができなくなってしまうのですが、その状態になると力が入らなくなったと感じるのです。
筋力が低下して力が出ないということではなく、望んでいる方向に力が発生しないために力が出せていないと感じている状態と思って頂ければいいかと思います。
恐怖心に負けないためには
恐怖心は、人間の脳と体の働きに影響して自分の思うように力を込めることができない状態を生むことがあります。
恐怖心が生じなければ力が入らないという悩みも解決する可能性はありますが、恐怖心の発生自体を抑えることは簡単ではありません。
そのため、恐怖心に負けないためには、恐怖心があっても力を出せる状態を作ることが必要になります。
呼吸法で恐怖心を克服
その1つの方法が呼吸法です。
呼吸は自律神経の働きを整える手段なので、恐怖心はあったとしても脳の働きを落ち着かせ、パフォーマンスの安定を取り戻すことができます。
呼吸法の詳しい方法は、下記のページをご確認下さい。
メンタルリハーサルで恐怖心を克服
もう1つの方法は試合をする前にメンタルリハーサルをするということです。
特に厳しい試合を想定して、基本的には相手に押されていても、相手のチャンスをしのいで自分の少ないチャンスをものにするイメージを作っておくと良いです。
あまり理想的な試合を求めすぎると厳しい展開が生じると、慌てたり焦ってしまうのでイメージで厳しい試合を想定しておいて心の準備をしておきましょう。
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