試合で不安に負けないためには

スポーツには勝敗があるので、不安になってしまうということ良くあります。
大事な試合ほど相手が強かったり、目的達成の難易度が高いので、不安になったり、失敗したくないと
いう思いからマイナスイメージが脳内に生じてしまうことは仕方がありません。
しかし、不安やマイナスイメージが生じて自分の力が発揮できないことが多いという人もいれば、不安
やマイナスイメージが生じても自分の力を発揮することはできるという人もいます。

その違いはいったい何なのでしょうか・・・?

報酬をイメージできているか

不安やマイナスイメージが生じた時に力を発揮できる人、力を発揮できない人の違いは、今から自分が
行うことの報酬をイメージできていないという傾向があります。

それはどういうことかというと、人間の脳は行動を起こすことによって何らかの快楽が得られると
自己報酬系という働きが促進されて、また同じ行動をとりたいと思えるようになります。
自己報酬系が働いている時には、ドーパミンという神経伝達物質が多く分泌されている状態です。
ドーパミンの物質が活発な時は、人間は快楽を感じています。

このドーパミンの分泌は、最初は何らかの行動によって促進されますが、その行動を行えば快楽を感じる
ことができるとイメージするだけでも分泌が始まるようになります。
ドーパミンの分泌を促す自己報酬系という脳の働きを活性化されるためには、試合によって自分は何が
得ることができるのかを強くイメージすることが大切です。
上手くいかなかったらどうしようという不安は勝手に浮かんできてしまいますが、それ以上に自分は何を
得たいのかを強く意識して、それを得られたら自分はどんなに幸せなのかを考えるのです。

それを考えている時に、求めているものが得られた喜びをも想像できれば、脳内では自己報酬系が刺激
されて、ドーパミンが分泌されている可能性があります。

目的意識を高め、達成の喜びをイメージする

人間の脳は、自分の身を守るために最悪の状態は避けることができるよう、不安やマイナスイメージが
の中に浮かびやすくなっているので、普段から自分が達成したい目的を強く意識すると同時に達成された
時の喜びも想像しておくと、試合前でも試合の後に自分が求めている結果が得られるというイメージを
作りやすくなります。

パフォーマンスが発揮できないのは、不安やマイナスイメージが生じるからではなく、不安やマイナス
イメージに心が囚われ過ぎて脳内でドーパミンが分泌すされにくい状態になってしまうためです。
不安やマイナスイメージが生じても、自分の目的をしっかりと思いだして達成できた喜びをイメージ
することでドーパミンが分泌されたなら、自分の持っている力を出すことができるのです。
結果を出しているアスリートは、無意識にでも『自分は目的を達成したらどんなに幸せだろうか』という
ようなことを考える傾向が強いのです。

無意識に自己報酬系を働かせるプラスイメージを思い浮かべることができる人もいますが、不安になると
力が発揮できないと感じている人は、常日頃から目的意識を高めて、達成の喜びをイメージしておくことで、
不安に打ち勝つイメージ力を鍛えて下さい。

試合に強い人はドーパミンが出ている

上記では、ドーパミンという神経伝達物質が脳内で分泌されている状態が、不安やマイナスイメージにより
パフォーマンスが低下しない状態だということを説明しました。
今日は、スポーツにおいてドーパミンが分泌されるメリットとドーパミンが分泌されやすくなる習慣に
ついて説明したいと思います。

スポーツにおけるドーパミンの効果

なぜスポーツでドーパミンが分泌していることが大切なのかというと、ドーパミンは集中力、運動能力、
記憶力、攻撃性、創造力などを高めてくれるからです。

不安感に心が支配されると、集中力、運動能力、記憶力、攻撃性、創造力の低下を招きますが、ドーパミン
によってそれを防ぎ、自分の力を発揮することができるのです。

ドーパミンの分泌が少なくなってしまう病気にパーキンソン病があります。
ドーパミンが脳内で少なくなってしまうことで、運動の制御ができなくなり手の震えや歩きにくさという
症状が出てしまうのです。
スポーツの試合前に不安感からドーパミンの分泌が低下してしまうので、パーキンソン病ではありませんが、
原因は違えど結果としてドーパミンが少なくなっているので、運動機能の低下を招いてしまいます。

日常生活はもちろん、スポーツにおいてもドーパミンは運動機能を調整する役割も担っているので、
自己報酬系という神経が反応しやすくしておいて、試合前にでもドーパミンが出る準備をしておく必要が
あるのです。

ドーパミンを分泌させる準備

試合の時にだけ、いきなり試合によって得られる報酬をイメージしてもドーパミンの分泌に関わる
自己報酬系が活性化できるとは限りません。
試合という不安感が生じる機会でさえ、ドーパミンが出るようにするためには日頃から準備をしておく
ことが大切です。

イメージトレーニング

その一つの方法がイメージトレーニングです。
自分が目的を達成した時のイメージを興奮や喜びも疑似体験できるくらいにイメージして下さい。
目的達成によって自分が心地よい感覚になるということを脳が知っておけば、試合前に成功のイメージを
描いた時に脳の自己報酬系が働きドーパミンが生じます。

普段からイメージトレーニングによって、試合をすることは自分にとって得るものがあるということを
脳に言い聞かせておくことが大切です。

感動する体験を増やす

ドーパミンは、感動した時にも分泌すると言われています。
映画や舞台を鑑賞する、コンサートなどに行く、旅行をするなど、日常生活で感動する体験を増やすことも
ドーパミンが出やすくなるためにできることです。

ドーパミンは、欲求を満たす行為でも分泌されるので、パチンコ、アルコール、買い物などの依存症の人も
出やすくなっているのですが、依存症になってしまう行為ではなく、感動できることで出やすくすることが
望ましいと言えます。

日常生活の中で感動できる機会を作ってドーパミンが出る働きを鍛えて下さい。

目的までの軌道を描き、達成のために突き進む!
目的を掲げた自分との約束を守って努力を継続するための練習日誌。


================================================

スポーツコーチング、メンタルトレーニングの依頼