ヒットを打つ選手|野球

野球、ソフトボールの選手からの相談

野球、ソフトボールの選手からは、バッターだとチャンスに打てない、ピッチャーだとランナーを背負ったり、試合終盤になるとパフォーマンスが落ちる、ピッチャー、キャッチャー、野手共通ならイップスなどに関する相談が多いです。
これらの相談には、野球とソフトボールという競技の特性が影響しています。

野球、ソフトボールの競技特性

野球、ソフトボールは、ピッチャーが主導でゲームが動くこと塁にランナーが溜まることによる心理的プレッシャーが攻撃側と守備側の両方に掛かるということ自分のパフォーマンスを相手に邪魔されないということ制限時間ではなくアウトカウントでゲームが終了するということなどがあげられます。
これらの特性がこの記事で紹介しているような心理的課題につながるのです。

ピッチャーに必要な注意のコントロール

ピッチャーから受ける相談には、初回の立ち上がりに力が出せない、ランナーを背負うとパフォーマンスが落ちる、リリーフで出ていくのが怖いなどがあります。
ピッチャーというポジションの大きな特徴は、自分指導でゲームが動くということであり、それは考える時間がある中で余計なことまで考えてしまうことがパフォーマンスに影響を与えている傾向があります。

考える時間がある中で、しっかりとバッターの攻略やランナーの状況確認など、向けるべきところに注意を向けて自分が何をするか決断をしてプレーができれば良いのですが、不安や迷いが生じて思考が整理されず、注意も不安定なままプレーをするとパフォーマンスが低下します。

初回の立ち上がりで慎重になりすぎている時、ランナーを背負って注意が定まらなくなっている時、ピンチでリリーフに出た時などは、心理的に不安定になる要因があるからこそ、注意をコントロールするという意識が求められます。

野手はボールをよく見ようとして体が硬直する

野手は、ゲームの立ち上がり、試合が進んでも自分のところにボールが飛んできていない状態、エラーが許されない状態などで、ボールをよく見ようとすることで筋肉が硬直してボールへの反応が遅れてしまうことがあります。

実は眼球が目の周りの筋肉で動かないように固定されている時、脳の情報処理能力は低下していて打球への反応が遅れてしまいます。
ボールをよく見るという意識が眼球の固定につながってしまうとエラーをする可能性が高まってしまうのです。

ピッチャーが投げるところから打球の方向まで予測して守備をすることは大切ですが、その時は体より前に目が打球に反応できるくらい眼球の周りの筋肉を緩めておくことが必要です。
眼球が自由に動く状態の時は、脳も情報処理が素早くできる

状況に左右されてしまうバッター

バッティングに悩みを抱えている人は、状況によってバッターボックスで心が不安定になりやすい、集中力に違いががあるという傾向を感じます。
例えば、ランナーがいる時、代打に出た時、点差でリードされている時など、打率に大きな差が出ています。

誰でもある程度は状況によって心理状態が変化することはあり、特定の状況で異様に集中力が増して打率が上がるが、ランナーがいなかったりチームが勝っている時は打率が平凡という選手はそれでもいいかもしれませんが、メンタルトレーニングが必要なのは特定の状況で打率が低下する選手です。

打率が低下するということは、本来のパフォーマンスが出せていないということですが、その理由には焦りから呼吸が浅くなっていて、目は眼球を周囲の筋肉で固定している、首から肩に掛けての筋肉が硬直しているという可能性があります。
このような状態になってしまう人は、その状態を緩和する術をメンタルトレーニングで身につけることが必要です。

野球、ソフトボールの選手を悩ませるイップス

野球もソフトボールもイップスになってしまう選手がいます。
イップスは、ゴルフなど自分のタイミングで指導できるプレーに生じることが多く、野球ならピッチャーの投球、キャッチャーからピッチャーへの返球で起こります。
野手の場合は、打球を処理するので自分のペースでボールを投げるわけではありませんが、余裕を持ってさばけそうな打球の時にイップスが出やすいのです。

考える時間がある中では、不安感やミスのイメージが生じやすく、それが過度になると筋肉の動きに影響を与えてしまうためイップスが生じるのです。
イップスは、選手生命を奪うこともある厄介な問題なので、おかしいなと感じたら早い段階で相談して下さい。

野球、ソフトボールで求められるメンタルスキル

野球もソフトボールもボディコンタクトはほぼない競技なので、崩れる時は自分の心理状態が不安定になっていることが理由であることも多いかと思います。
そのため、心理状態のブレを小さくすることによってパフォーマンスの質のブレも小さくすることが求められる競技だと思います。
また、試合中に止まっている時間が多く、試合時間も長い競技でもあるので、その中で心理状態が変動しやすいので、自分のメンタルコントロールをするための考え方、方法を身につけておくことが望ましいでしょう。

野球、ソフトボールの選手には、注意のバランスと集中力の関係、自分のリズムの保ち方、投球や打球に対応できる情報処理能力の高め方などを指導しています。

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