私のところへは、親御様からの要望で小学生から高校生までのアスリートのコーチングやメンタルトレーニングの依頼が入ることも多いです。
その場合は、ご本人だけでなく、お父さんやお母さんから話を聴くことも多いのですが、お子さんに期待を掛けつつも上手に距離感をとることが大切だということを感じさせられます。
コーチングやメンタルトレーニングで得た気づきや情報を、早い段階で競技生活に活かすことができる子供ほど、ご両親の関わり方が子供に自分で考えて決断する習慣を与える形になっています。
親が応援もしているし、成長のための機会も用意するけど、考えて決めるのは子供自身だというスタンスを取っておられるので、コーチングの中でも子供が積極的に話をしてくれるし、よく考えて競技をしていることが
伝わってきます。
そして、メンタルトレーニングの指導をするとしっかりと日常生活の中でも取り組んでくれていて、それが競技結果にも表れています。
今日、寺田明日香選手のコラムを読んだのですが、寺田選手の幼少期もお母さんが上手に距離感を取っておられたことが、自分で考えて競技と向き合う習慣を作ってきたのかなと感じました。
寺田選手と話したり、メンタルトレーニングをしていると、自立心が高く、競技や勝負に関しての勘が鋭いと感じます。
自分の子供が一生懸命協議をしていたり、親も競技経験があって子供に指導をしているという場合は、ついついたくさん教えたい、心配なので管理をしたいという気持ちになってしまいがちですが、子供の心理的な成長と関わり方のバランスを常に意識して接することが、自分で考え決断できる精神的にも成熟した選手を育てるために必要な要素だと思います。
口を出したい、手助けをしたいと思う時でも、本人と取り組み方とそれによって生まれる結果を見守ることも必要で、自分で考えて取り組み、それによって生まれる結果を体験させてもらうことが、子供がアスリートとしての大切な学びを得る機会なのです。
子供が考える余地もないほど親が関わってしまうと、考えること、実践することと、自分が出した結果の因果関係が上手く理解できないままになってしまいます。
私も娘が剣道をしていて、私自身も剣道の有段者なのですが、言いたいことを我慢しつつ、何か言う時には子供に考える余地のある言い方をすることを心掛けて子供と関わっています。
それは親の心のコントロールが必要なので、簡単なことではありませんが、頑張ってその姿勢を続けていこうと思っています。
最後に、寺田明日香選手のコラムを紹介したいと思います。
寺田選手とお母さんの関係について書かれていて、スポーツに打ち込むお子さんをお持ちの方には参考になるのではないかと思います。
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