日本記録、そして世界選手権へ
陸上女子100Hの選手である寺田明日香さんが、9月1日に行われた富士北麓ワールドトライアルという大会で、日本記録を更新しました。
タイムは、12秒97。
この記録により、世界選手権の参加標準記録の12秒98をクリアしたことになり、寺田選手はドーハで9月27日から10月6日まで行われる陸上の世界選手権に出場することになります。
進化し続けるママさんアスリートが示した価値
実は、寺田選手は、上記の日本記録樹立より半月ほど前の8月17日に日本タイ記録を出していました。
記録は13秒00。
この記録は、19年前に金沢イボンヌさんが樹立してから破られていない記録でした。
その記録に陸上を一度引退し、その後結婚と出産を経て、さらに7人制ラグビーに転向、そして陸上競技への復帰という経過を辿ってきた選手が並んだということで、マスコミからも多くの注目が集まっていました。
そして、世界選手権への参加標準記録への最後のチャンスとなる大会で、寺田選手だどんな記録を出すのか、期待が膨らんでいたと思います。
その中での記録更新。
引退をして競技から離れた時間、競技復帰をした中で家事や育児と並行して取り組む環境の中での記録更新には大きな価値があると思っています。
その価値は、寺田選手個人の価値ではなく、寺田選手の取り組みや体験が多くのアスリートの成長の指針になるという価値です。
寺田選手は、今後もオリンピック出場を目指して競技を続けていきますが、その取り組みが一つのモデルケースになるのではないかと感じています。
引退後に取り組みについて多くのことを明らかにできるようになれば、今とは別の形でスポーツ界、社会に価値を提供してくれると思います。
このブログを読んで頂いているアスリートもスポーツが好きな人も寺田明日香という選手に注目してみて下さい。
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