ヤクルト VS オリックス|素晴らしい日本シリーズ

昨日、プロ野球日本シリーズが終わり、日本一が決定しました。
ヤクルトスワローズのみなさん、おめでとうございます。

今年の日本シリーズは、全試合が僅差で緊張感がある試合ばかりでした。
真剣勝負という観点とプロの力と技の競い合いという点で質の高いエンターテインメントだったと思います。
特に球場に見に行った方にとっては、どの試合を見に行っても見ごたえのある内容だったのではないかと思います。

今回のような日本シリーズになったのは、第1戦の序盤のファインプレーと両投手の好投が要因ではないかと感じています。

宮本丈選手の体を張ったファインプレー

第1戦の序盤のファインプレーというのは、2回の裏で2アウト1、2塁という状態でオリックス若月選手が打ったライトのフェンス際への打球をジャンプしてキャッチしたプレーです。
宮本選手は、その際に背中からフェンスに激突して前のめりに倒れたのですがボールは離さなかったのでアウトになり、得点が入る可能性のある場面でしたが0点で切り抜けました。

このプレーは、『何としても守る』という意気込みが表れきもちていて、試合の中で選手達の日本シリーズに対する緊張感と意気込みを改めて高めたのではないかと思います。
若月選手のバッティングも良かったので、守ったヤクルトも攻めていたオリックスにとっても、選手達の心理状態に影響を与えるプレーだったのではないかと思いました。

宮本選手のプレーは、YouTubeで「宮本丈 フェンス」で検索すると見れると思います。

目が離せない試合になった両エースの好投

もう1つはヤクルトの奥川投手とオリックスの山本投手の好投が、今回の日本シリーズに良い緊張感もたらしたと思います。
エースが実力通りの投球をすることで、両チームとも1点がゲームの勝敗を左右する厳しい試合だと感じながら試合をしていたのではないでしょうか。

野球はたくさん点が入る展開も面白いかもしれませんが、ピッチャーが高騰を続けていつ点が入るのか想像できないという展開は、目が離せない緊張感があって見応えがあります。

それにピッチャーがテンポよくアウトを取っていく展開は、見ていて清々しさが感じられるし、そのパフォーマンスに感動をするので、見ている人の満足感が高くなると思うのです。

力を発揮するための心理状態とは

上記で紹介した選手達が大舞台で力を発揮できているのは、プレッシャーを力に変えることができているという点だと思います。

宮本選手に関しては、シーズン中は代打で試合に出ることが多い中、日本シリーズの初戦でスタメン、それも実践では経験の少ない外野の守備という条件でした。
奥川投手と山本投手は、大切な第1戦の先発です。
3名とも容易には想像ができないほどのプレッシャーがあったと思いますが、それ以上に自分がやるべきことに意識を向けていたのではないかと思います。

プレッシャーを力に変える心構え

プレッシャーを感じている時に、それを軽減しようとしても良いパフォーマンスは発揮できません。
そもそも一度感じてしまったプレッシャーを軽減することは出来ません。
なぜなら、それは試合をするのに必要な体の作用を感じている状態が緊張感だからです。

プレッシャーを感じている時に大切なことは、自分の体の状態を感じながらゆっくりと呼吸をして心を落ち着け、その上で自分が何をすべきかを整理して、すべきことができる心の体の状態を作っておくことです。

人間の意識が、『ミスをしたらどうしよう』、『点を取られたらどうしよう』という不安に傾くと体の動きにまで影響が出てしまいます。
そのため、『○○するぞ』という自分の行動に焦点をあてること、そして想像力を不安になることに使うのではなく、目の前の状況が次の瞬間どうなるのかという予測に使うことが必要なのです。

予測の重要性については下記を読んで下さい。

スポーツで重要な予測という心理

行動に関する具体的な意識の持ち方は下記を読んでみて下さい。

試合になると体が上手く動かない|スポーツメンタルQ&A

心理的安全性を高める高津監督の言葉

最後は、ヤクルトが優勝した要因の1つだと思っているのは、心理的安全性を高めた可能性のある高津監督の言葉です。

心理的安全性とは、安心して自分をさらけ出すことができる心理的要素のことです。
組織の中で個人がパフォーマンスを発揮するためには、心理的安全性が確保されていることが大切で、会社でもスポーツチームでも指揮官は自分の言動によって心理的安全性を高めることが求めらます。

高津監督がシーズン中に選手たちに伝え、ヤクルトの合言葉となっていた「絶対大丈夫」という言葉は、選手の心理的安全性を高めてパフォーマンスを発揮させることにつながっていたのではないかと思います。

パフォーマンスが高まる条件には、緊張感と心理的安全性が同居している状態であると言われていて、試合では大きな舞台ほど緊張感は高まるのでどのように心理的安全性を確保するかがパフォーマンス発揮のカギとなるのです。

高津監督は、現役時代に大きなプレッシャーの掛るクローザーとして活躍された方なので、選手としての経験から心理的安全性を高める必要性を理解していて、それが監督としての言動にもつながっているのかなと感じました。

メンタルトレーナーとしての目線から見て、今回の日本シリーズは、名勝負だったというだけでなく、アスリートには学びになる点も多かったと思います。


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