今回は、私のLINE公式アカウントに登録してくださっている方からの質問に対する返答です。
質問者の情報を守るため、質問の内容は必要な部分だけを公開しています。

自分のミスで試合に負けた時の立ち直り方

質問の内容

Q.自分のミスで試合に負けて周囲の目が気になり、自分にもガッカリしてしまう。
こんな時の心の整理の仕方を教えて欲しい。

今回は、高校球児から届いた相談に対する回答です。
競技に違いがあれど、チームが試合に負けるという時は負ける理由が存在していて、その理由に自分のプレーが大きく関与してしまうことがあります。
そんな時、チームメイトがどう思っているか気になったり、自分自身にガッカリしてしまうという時にどのように心の整理をすればいいのか説明したいと思います。

敗戦の受け止める過程に心の成長がある

LINE公式アカウントでの相談は、メッセージにより相談を受けているので詳細な状況の確認は行っていないため、今回の相談のミスに関しては具体的にどんなミスなのかは不確定です。
ミスの内容は、自分が行っている競技に当てはめて記事を読んで下さい。

ミスにもいろいろありますが、敗戦に直結するミスをしてしまった場合、ミスをした自分の気持ちが落ち込んでしまうのは仕方がないことです。
そして、チームメイトがどう思っているか気になり、自分自身に失望感を感じてしまう
のも、チーム全体が真剣に競技に取り組んでいるからこそ生じやすい悩みだと思います。

チームの誰もが敗戦を受け入れるまでには時間が掛かる

チームメイトにどう思われているか気になるということは、自分だけでなくチームの誰もが悔しい思いをしていることを理解しているからだと思います。
そして、その敗戦を受け入れるのに時間が掛かることを心のどこかで自覚しているということでもあります。
そのため、そんなチームメイトの思いがミスをした自分に向けられるのではないかと怖く感じてしまうのでしょう。

このような時は、自分の心の整理に時間が掛かるのと同じようにチームメイトも心の整理に時間が掛かるということを想像してみて下さい。
チームの中には、敗戦を受け止められず最終的なミスだけに焦点を当てて負けた理由にしてしまう人もいるかもしれません。
しかし、それは時間を掛けて敗戦を受け入れることができるようになった時に『最後のミスだけでなく、試合の全ての流れが結果につながっている』と理解できるようになっていくと思います。

同じミスがあったとしても、もっと点を取っていれば負けることはなかったかもしれませんし、点を取り返していれば勝ったかもしれません。
1つの結果に対して、試合の中で「あの時こうなっていれば」と言えてしまう場面はたくさんあります。
負けた時は、ミスがあった場合でもなかった場合でも、いろんなタラレバを言って自分を慰めたくなるのが、まだ未熟な段階の人の心の働きです。

同じチームでも人により敗戦を受け入れることができるまでの時間には個人差があると思いますが、1人1人がその敗戦を自分の人生の糧にできるような捉え方ができた時、敗戦という事実を受け入れることができた段階だということが言えます。

自分自身にとってミスをしたことをどの様に捉えて自分の今後につなげていくかを考えつつ、自分以外のチームメイトも時間を掛けて敗戦を糧にしようとしていて、それには少し時間が掛かると思っておくことが大切だと思います。

勝敗だけでなく成長に価値を置く

学生時代は、そのカテゴリーでの最後の試合であったり、全国大会を掛けた試合での敗戦などは、負けたことのショックや悔いる思いも強くなります。
勝負事をしている以上は、勝敗に価値を見出して真剣に競技をすることに大きな意義があると思いますが、スポーツの残酷なところはほとんどの人が負けを経験するということです。

1つの大会でも、負けを経験しないのは優勝者や優勝したチームです。
どんなに努力をしていても勝負に挑むということは自分が敗者になることを覚悟しておく必要があるのです。

ただ、スポーツは勝者にも敗者にも得ることができるものもたくさんあります。
チームメイトと一緒に頑張った思い出、努力をする力、チームに貢献する力、挑戦心など、他にもたくさん得ることができるものがあり、それらはすべて自分自身を成長させてくれるものだと思います。

スポーツをする中で勝敗だけを評価する考え方を持っていると心がすり減ってしまいます。
勝つために真剣に努力をする中で、自分がどのように成長していくかというところにも価値基準を置いて取り組むことが充実した競技生活につながるのです。

まとめ

試合でミスをしたことを重く受け止めているということは、それだけ真剣に競技をしていたのだと感じるのですが、その真剣な取り組みはあなたの成長につながってるはずです。
今回の敗戦はつらい出来事だったと思いますが、その敗戦を自分の糧にするために考えること自体も成長につながるプロセスです。

競技に真剣に取り組んできた価値は、1つの試合の1つのプレーだけで評価できるものではありません。
あなたのこれまでの取り組みに価値があり、それはチームメイトはもちろん、指導者や家族などもわかってくれていると思います。

今回のような相談は、本来は相談者によってどのように適切な答えに違いがある内容なので、相談者にとってこの内容がどう感じられたかはわかりませんが、はっきりと言えることは結果を評価する時に感情の飲み込まれず、複数の視点から結果を評価することが大切だということです。
それによって結果の捉え方、その後の取り組み方が違ってくるでしょう。

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