今回は、私のLINE公式アカウントに登録してくださっている方からの質問に対する返答です。
質問者の情報を守るため、質問の内容は必要な部分だけを公開しています。

勝てるイメージができなくなった

質問の内容

Q.小学校の頃は同学年の中で勝ち続けていたのに、中学、高校と成長するにつれて勝てなくなった場合、どんな対策をすればいいのか?
(ちなみに練習では実力を発揮しているので、競技力の高さは感じられる)

A.自分がやっている競技の競技特性を整理して、試合でどんな能力を競っているのかということを把握する。
その上で、試合で勝つイメージを再構築していくことが必要です。

勝つことがイメージできなくなる理由

小学生の頃から同世代の中で目立った成績を収めることができる理由は、運動能力の発達が早い、基礎的な運動能力が高い、小学生の頃は競技を始めた時期や練習量の個人差が大きい、などがあげられます。

そのため、作戦を立てること、試合で粘ること、精神的な強さが試される展開になること、などが少ない中で勝ってきた可能性があります。
しかし、中学生以降は、体の発達の差が縮まってきて、練習量の差も少なくなってくるので、身体的な能力と技術にだけで勝つということが難しくなってきます。

小学生の頃からよく勝っていた選手が、思春期になって身体的に追いついてきた相手との対戦でこれまでとの違いを感じた時に思い描いていた勝利のイメージが崩れて調子を崩すという段階が、これまでの勝利のイメージを失う兆しです。

本来はここで自己イメージと対戦相手へのイメージを修正できればいいのですが、『周囲の期待に応えなければ』、『前は勝てていたのに』という思いが生じて、目の前の相手ではなく過去のイメージに固執してしまうと、思い通りの試合ができないという思いから試合に対するネガティブなイメージが作られてしまいます。

過去の勝利のイメージに固執して、イメージ通りできないことに焦りや苛立ち、恥ずかしさを感じるようになると試合が怖くなって勝てるイメージが浮かばなくなってしまうのです。

勝てるイメージの再構築

コーチングでは、上記のような状態に陥った選手には、自分がやっている競技の競技特性の分析をしてもらい、どんな能力によって勝敗を競っているのかということを認識してもらうようにします。

その上で、思春期以降は、思春期の前までに勝敗を分けていた要素だけでは勝ちを得ることが難しくなってくることを受け入れてもらうようにします。
そして、今の自分の年齢ならどんな要素によって勝敗がわかれるのかということをよく考えてもらい、自分に備わっている要素とまだ備わっていない要素を自覚してもらう様にしています。

心理的な要素を含んだ強さの自覚

スポーツは年齢が上がるほど、度胸、分析力、したたかさ、冷静さ、気の強さ、根気強さ、実直さなど心理的な要素が勝敗に影響するようになってきます。
思春期以降は、身体的な要素だけで勝つことは難しいため、心理的な要素を含めた自分の強さを身に着けて勝つイメージを持っておくことが大切です。
思うような試合展開にならなかった時、ピンチになった時、相手が強い時などに気持ちを立て直すことができているイメージを作っていくことが競技歴が長くなるほど必要になるのです。

中高生になって急に勝てなくなった選手が、自信を失って競技から離れていくことがありますが、勝つためのイメージを修正して競技に取り組めるようになれば思春期のスランプは克服できます。
大切なことは、過去の自分に固執し続けて、勝てなくなった自分に失望して競技を離れないことです。

試合のイメージの再構築、そして競技に取り組み姿勢の確立ができれば、また自分の力を試合で発揮できるようになるので、思春期にスランプになった人は焦らずに取り組んで欲しいと思います。


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