一流選手ほどタイミングを合わせる意識が高い
人間の脳は、目の前で生じる動きに対してタイミングを取ろうとせずに待っている時と、何らからのモーションを手掛かりにタイミングを合わせてボールを打ったり、攻撃したりするときの方が働いている部分が多いという研究結果が出ています。
脳の働きを比べると一流選手ほど、タイミングを取るという意識が高く脳の活性化している部分も多いそうです。
スポーツでは、基本的には目の前でいきなり何らかの現象が現れ、それに対応するのではなく、目的としている動作を行うために、目の前に起きている現象からタイミングを取って対応することが多いと言えます。
例えば、バッティングをする際にもピッチャーの手元からいきなりボールが飛んでくることはなく、ピッチングのモーションを経てボールが飛んでくるので、相手のフォームのクセやタイミングを見極めてボールを打つということになります。
上記のことから言えることは、タイミングを取るということをあえて意識して練習をすることで競技力が向上するのではないかということです。
成績の良い選手は、自然とそれが出来ているのですが、チームの場合はチームの選手全員の競技力を向上させるために、改めてタイミングを意識することの重要性を伝えて練習をさせることが必要であり、有効だと思います。
それは、特に年齢が低くなるほど、チーム全体の練習を見ていると、明らかにタイミングを取っているのではなく、待っていると思われる動作をしている人が多くなるからです。
タイミングを取るということが自然にできていない場合、それをあえて意識し続けることでタイミングを取るということを当たり前になってしていくことでパフォーマンスが変わってくる可能性は大きいです。
何にタイミングを合わせるといいのかを考える
私がやっている剣道では、相手の技に対して出ばなを打つ、交わして打つ、受け止めて返すというような技があるのですが、それらの技も待っていては上手くいきません。
技が生じる前の相手の足の動きや剣先の動きなどから、技の発生のタイミングを読んで対応しなければ反対に打たれてしまいます。
競技によって、相手のどの動作にタイミングを合わせるのかが違ってくると思いますが、競技力の高い選手はタイミングを合わせる基準を持っているのではないかと思います。
個人でも、チームでも競技力の向上のために、タイミングを取るという脳の働きが必要な練習を増やしてみるのもいいかもしれません。
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