何をコントロールすることが大切なのか

不安や弱気が生じることは仕方がない

ある程度レベルが高く、試合でそこそこ結果を出しているアスリートでも、『どう自信を持っていいかわからない』、『試合になると迷ってしまって集中できないことがある』という悩みを持っているケースは少なくありません。

 

上記のような悩みを持っているアスリートは、メンタルを強くしたいと思っているようですが、そこで大切なのが何を持ってメンタルを強いと考えるのかという点です。
強さの定義を間違ってしまうと、自分の悩みに対して効果のない対策をしてしまう可能性があるのです。

人間は、性格傾向として不安や弱気に囚われやすいという人がいます。
それは、同じように不安や弱気が浮かんでしまった時に、どうしてもその考えが頭から離れないということです。

個人差があるにしても試合前になると不安や弱気が心の中で浮かんでくることはあります。
しかし、そのような気持ちを打ち消そう、自分は大丈夫だと思い込もうとしても、不安や弱気が生まれることには理由があるので、簡単に消えてはくれません。

不安や弱気に負けないために行うべきこと

心の中で生まれてくる不安や弱気とは、試合という刺激を受けて生まれてしまう脳の反応です。
生じること自体は止めようがありません。

しかし、不安や弱気への対策がないわけではありません。
試合という刺激に対して、条件反射で生まれてしまう反応なのであれば、生じた反応を無理に抑えるのではなく、自分の目的という強い気持ちを自覚して条件反射がパフォーマンスに影響しないようにするという方法が対策の1つです。

 

条件反射で生じてしまう心理状態は、自分で意識すべきことを明確にすることで和らぎます。
メンタルトレーニングを行う上で重要な点は、心理状態のコントロールできない部分は無理にコントロールを使用とするのではなく、コントロールできる部分に意識を向けるということです。

コントロールできない感情の発生を抑え込んだり、発生したことをよくないことだと思うのではなく、不安になり迷いや疑いが生じる心の弱さを認めつつ、自分が達成したい目標を再確認したり、試合の中で自分が勝ために何をすべきかを意識することが大切なのです。

 

何かを達成したいという自分の本心に意識を向ける自分が行う行動をイメージする、ということは自然発生するものではなく強い意識を持って行うことなので、不安などの感情が自然に生まれても強い意志を持ってパフォーマンスを支える心理状態を作ることがメンタルコントロールなのです。

メンタルをコントロールするということは、コントロールできない感情に囚われないよう、コントロールできる意志を日頃から強化しておき、意志の力でパフォーマンスを発揮させることです。
 

次回は、具体的な目的意識の強化方法について書きたいと思います。

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