チームが弱くなったのはコミュニケーションが原因かもしれない
『なぜ、自分達は勝てないのか?』と悩みを抱えているチームは、チーム内のコミュニケーションに目を向けてみる必要があります。
なぜなら、勝てなくなっているチームはコミュニケーションの質と量が低下し、情報共有ができていない場合があるからです。
チームは、選手、監督、コーチなど複数の人が携わっていて、プロや実業団チームとなるとチームの中枢にいてチーム力に影響を与える役割の人はもっと多くなります。
関わる人が多くなるほどチームの情報共有が難しくなり、無自覚のうちにチームの成長力が低下してしまうことがあります。
チーム力は情報共有によって支えられている
強いチームは、競技力の高さだけでなく、下記のような情報が共有できていることによって一体感を持っていたり、苦境から立ち直る力や修正力が生まれています。
- 明確な目的と目標
- チームの強みと改善が必要な課題
- チームの戦術、強化方法
- チームメイトと自分の立場と役割
- 選手のコンディション
目的や目標はチームのモチベーション、一体感を生みます。
チームの強みと課題への理解は、自分達の力を信じて苦境を跳ね返す力になります。
チームの戦術や強化方法の共有は、チームとしての戦力アップを促進します。
チームメイトと自分の立場と役割の共有は、責任感が強まることや他者への理解につながります。
選手のコンディションの把握は、チーム力の低下を防ぎます。
情報共有はコミュニケーションによって成り立つ
チーム内で大切な情報が共有されるのは、円滑なコミュニケーションがあってこそです。
多少の遠慮はあったとしても、年齢や立場の違いを超えて意見が出る雰囲気、有意義なミーティング、選手同士の良好な関係性、指導陣やトレーナーなどの注意力、ケガなどネガティブな情報を伝えることが出来る信頼関係などが、コミュニケーションの質と量を支えています。
コミュニケーションが上手く取れていないチームは、年齢や立場を超えて意見が言いにくい雰囲気、信頼関係が弱くネガティブな情報を伝えることが出来ないというような特徴があります。
そのため、無自覚のうちにチーム力が低下していることやチーム内にさまざまなリスクが高まっていることに気づくことが出来ません。
基本的な挨拶、些細な会話があり、選手が大切にされていると感じる接し方の工夫のあるチームは、大切な情報も安心して話せる雰囲気が作られています。
チームにコミュニケーションを生むためのサポート
チームのメンタルサポートを行う時、コミュニケーションを円滑にするためのワークショップや選手だけのミーティングに加わりファシリテーターを行うなどしています。
ワークショップの目的は、ルールがある中でチームの成長に関するいくつかのテーマについて話し合ってもらい、誰もが意見を言いやすいコミュニケーションとはどういうものかを体験して頂きます。
ミーティングへのファシリテーターとして参加は、チームを牽引する立場にある選手にファシリテーションを身につけて頂くことを目的としています。
ミーティングを円滑にするための役割を担う人がいることで、質の高い情報交換や決定ができるという体験をして頂き、普段の選手同士のミーティングに活かして頂くようにします。
コミュニケーションは日常的なものなので、メンタルトレーナーとしての役割はチーム内の日常のコミュニケーションを自分たちの力でより良いものにできるという手応えを掴んで頂くことだと考えてサポートしています。
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