私のところには、プロや実業団の選手が来られますが、実は人数だけでいうと相談に来られる方の4割くらいは学生なんです。
相談に来られているのは、小学低学年から大学生まで幅も広いです。

学生アスリートの悩みの多くはイップスで、それ以外はイップスという形でパフォーマンスが乱れなくても、チョーキングと
いう形でパフォーマンスレベルが低下する悩みを抱えた選手はたくさんいます。

 

そんな学生アスリートの話を聞いていると、もともと周囲の子供たちよりも上手くなるのが早く、両親や指導者などから期待
をされている子供が多い傾向があることがわかります。
そういった子供たちは、年齢が低くて期待は受けつつも無邪気にプレーができている時は最高のパフォーマンスを発揮して
いるのですが、年齢が上がるにつれて周囲が過剰に期待をかけて、その期待が過剰な言動として選手に伝わることで競技力
の高さに反比例して自尊心が低下してしまうということが起きてしまいます。

その自尊心の低下は、競技力が高いだけに最初はパフォーマンスにも現れにくいので周囲の大人も気づきませんが、徐々
にパフォーマンスの低下を招いていきます。

 

そうなってしまうと自尊心の低下が急速に早まり、周囲の期待が重くなったり、周囲の視線が気になるようになってイップスや
チョーキングといった状態を引き押しやすくなってしまいます。

実は、脳科学の分野では、人間は多少なら実際の実力よりも上の自己評価を持っておいた方が、実力に見合った自己評価、
実力よりも低い自己評価を持った人よりもその分野で結果を出すということが言われています。
実際の実力よりもちょっとくらいの勘違いを持っておくくらいが、長い目で見た時に非常に重要な要素なんです。

しかし、大人が子供の成長を過剰に求めることで、自己評価が低下してしまい力が発揮できなくなってしまっているという
現状が少年スポーツ、中高大の学校のクラブ活動の中で多少なりとも存在しているのが現状です。
私も少年剣道の指導をしていますが、こういう現状があることを実感することがあります。

 

子供は、体が柔らかく発想も自由で無邪気にスポーツに打ち込むので、運動神経がある子は早い段階で結果を出し始めます。
しかし、心は他の子供と大差はなく、まだまだ未成熟なのですが心の発達段階を考慮しない関わり方をされることで大人に
なっても容易に改善しないほど自尊心が弱ってしまうこともあります。

 

スポーツ、その他の習い事なども含め、子供の成長と活躍には親や指導者思いが複雑に絡んでしまいます。
しかし、親や指導者の期待を込めた関わり方が子供たちの支援になっているのも事実なので、この問題は少年スポーツの
重要な過大だと感じています。

 

 

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