久しぶりの更新です。
忙しくて更新が滞っていました。

ブログを書いていない間も相談依頼は途切れなく入ってきており、その中でも中学生、高校生から緊張して力が発揮できないという相談を頂くことが多くなっています。

中高生の頃の心の課題と向き合う意味

緊張して力が発揮できないと悩んでいる中学生、高校生には、今後の人生のために自分を知るための機会だと思っていただければと思います。

年齢が若いということは、それだけ経験が少ないということです。
その中でプレッシャーのかかる試合を何度も経験して緊張するということに慣れていくのです。
そのため、ある緊張感を感じながら試合をするということを繰り返す必要があります。

この繰り返しの中で、緊張していても自分の力は発揮できるという感覚を掴んでもらうことが大切です。
緊張をすること自体は問題ないのですが、緊張をした時に生じる不安や焦りを制御できないまま試合を繰り返すという体験を重ねるのではなく、緊張しても気持ちを落ち着かせて試合に臨めば力が発揮できたという体験を繰り返すことが中高生の時期に増えることが望ましいと言えます。

緊張しても力が発揮できる選手の特徴

人間の脳は、頻繁に使った働きほど強化されるという仕組みになっているので、緊張して心理状態が不安定なまま試合を繰り返すと、緊張した時に気持ちが落ち着きにくくなってしまいます。
反対に、緊張しても心理状態を安定させて試合に臨むことを繰り返すと、緊張をしても心理状態が不安的になりにくくなります。

中高生の時に緊張をして力が発揮できないという悩みは、今のうちに緊張している時に心理状態が不安定にならない訓練をしておいた方が良いというサインです。

緊張すること自体に問題があるのではなく、緊張するのは心が弱いからでもありません。
大人になるまでにたくさんの試合の経験を積んだとしても緊張するということ自体がなくなることはないので、緊張を無くそうとするほど力が発揮できなくなってしまう可能性があります。

緊張をしても力を発揮できる選手というのは、緊張をした時に心が不安定にならずシンプルな思考で試合をすることができていると思って頂いていいかと思います。
緊張をして力が発揮できない中高生が目指すべきは、緊張しないことではなく、緊張しても力を発揮できる状態を作る技術を身に着けることです。

緊張しても力が発揮でいる脳の鍛え方

今、緊張して力が発揮できないと悩んでいる人が、緊張しても力を発揮できるようになるためには何をすればいいのか・・・。
その答えは、緊張した時に生じる体の反応や心理状態を制御するという経験を繰り返すことです。

緊張した時には、心臓の鼓動が早くなり、息が荒くなります。
手も少し汗ばんで、体温もやや上昇します。
心理状態は、不安や焦りのような気持ちが強くなり、早く緊張状態から解放されたいという感覚になります。

上記のような状態を落ち着ける方法は呼吸法です。
呼吸法によって緊張時に生じる体と心に現れる反応を制御することができます。
これは、その反応がまったくなくなるということではありませんが、適度な状態に抑えることができるということです。

制御体験を繰り返しにより力が発揮できる脳になる

緊張して心身に反応が表れても、呼吸によって落ち着けることができた。
その状態で試合をしたら自分の力が発揮できたという体験を制御体験といいます。

緊張しても反応を呼吸によって整えようとすることを繰り返すことで、脳が反応をコントロール力が身についていきます。
緊張によって現れる反応を整える神経が発達するのです。

中高生の時期に緊張して力が発揮できないという体験をしたのなら、今のうちから自分をコントロールする技術を身に着け始めた方が良いということです。
緊張をコントロールできずに自信を低下させる体験を繰り返すのではなく、緊張をコントロールして力を発揮できたという体験を繰り返すという体験を積みましょう。

その体験が、プロや実業団で選手として活動する時にの力になります。
また、選手として競技を続けることはなくても、仕事で緊張する場面に対する適応力を身に着けることができます。

中高生の時に緊張することをネガティブにとらえず、それは心の力を高める機会だと考えて頂ければと思います。

試合前の緊張の仕方とタイプ別呼吸法

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