今回の記事は、阪神の藤浪投手に関するニュースを見て、このブログを読んでくれているアスリートや指導者の方に、才能あるアスリートが挫折から立ち上がるために大切なことを伝えたいと思い書いています。

なかなか難しいとは思いますが、藤浪選手の目にもとまり復活するための参考にしていただければと思っています。

勝負の世界に身を置くからこそ心を整える必要がある

スポーツの試合は努力をしたからといって勝てるものではありません。
アスリートは、結果が出る保証のないことに向かって努力を続けなければならない世界に身を置いている人達です。
求める結果が高ければ高いほど、競う相手のレベルも高くなり、結果に辿り着ける人は限られてきます。

ビジネスでも同じことは言えますが、直接相手と競い合うという点で勝負の厳しさを実感するという点においては、スポーツの方が勝負事として厳しいのではないかと思います。

結果が出ないことでメンタルから崩れていく

スポーツの世界は高いレベルで戦うほど、結果を出すことが難しくなります。
学生時代に大活躍をしていた選手でもプロの世界で活躍し続けることは容易ではありません。

プロの場合は、競技をすることで生計を立てていくのでプロ選手でい続けるためには、長期間活躍する必要がありますが、選手生活の中では調子が悪くなったり、技術が不安定になることもあります。
そんな時は結果も伴いません。

結果が出ない状態が続くとメンタルが不安定になります。
そして、メンタルが不安定になるとその人の弱い部分が表面化していきます。
例えば、生活的にルーズなところがあるとそれが表面化したり、怒りっぽい人だと暴力的になったり、お酒を飲む人だと飲む量をセーブできなくなったりと、生活の中で上手くコントロールできていなかった部分が悪化してしまうことがあります。

メンタルが落ち込んでも生活習慣が乱れない選手

結果が出ない→メンタルの崩れる→生活の乱れる、という形で悪循環が始める理由は、メンタルが不安定になることで、思考力や欲求の抑制力などが低下してしまうからです。

プロになった直後など、緊張感がある時は自分の弱い部分を意識的にコントロールできていても、新しい環境に慣れたり、試合で結果が出るようになると緊張感が緩んで生活が不規則になったり、不摂生をしてしまうようになります。
そこから調子を崩して結果が出なくなり、メンタルが不安定になるとさらに生活が不規則で不摂生な状態になってしまいます。

緊張感によって意識的に自分の生活を管理しなくても、アスリートとして規則正しく、自分を高めることに費やす時間が多い生活習慣が身に付いている人は、メンタルが崩れても生活が乱れにくい傾向があります。
それは、意識しなくても競技をするために適した生活のリズムが習慣化しているからです。

復活するために取り組むべきこと

アスリートにとって試合の結果が良くても悪くても、できるだけ早い段階で取り組むべきことは、自分を成長させる生活を習慣化することです。

才能ある選手は、多少生活がルーズでも結果は出していますし、即戦力でプロ入りができるような選手はそれほどの才能を持った人であることが多いです。
しかし、そんな選手でも不安定な生活習慣のままで結果を出し続けることができるほどプロは甘くないということは、いろんな選手の人生が証明していると思います。

自分の意思でコントロールできることをコントロールする

競技生活の中で試合の結果が悪くなったり、思うように試合に出れなくてメンタルが不安定になっている時に徹底すべきことは、

『自分の意思でコントロールできることをコントロールする』とことです。

アスリートによって試合の結果は自分の意思だけでコントロールすることはできませんし、試合の出場も自分の意思で決めることはできません。
多くの選手が、自分の意思でコントロールできない部分が不満を感じる結果だった時に精神的に不安定になり、コントロールできる生活習慣のコントロールができなくなってしまいます。

大切なことは、試合の結果や試合の出場がどうであろうと、自分のコントロールできることをしっかりとコントロールした生活をするということです。
そして、自分を向上させることのできる生活習慣を若いうちに定着させることです。

生活で習慣化した行動はメンタルが悪くても崩れにくい

アスリートとして自分を向上させることのできる生活習慣を確立できていたら、メンタルが不安定になっても生活は乱れにくくなります。

無意識に選択していた行動は、メンタルが不安定になって大切なことを意識する力が低下していても乱れにくいのです。
必要な努力や自己管理を行う習慣が定着していると、結果が出ない時期、試合に出れない時期が続いても自分の成長は続きます。
本来は勝つ力のある選手なら、また勝てるようになって行きます。

競技生活を続けていると、プロ選手だけでなく、学生アスリートでも調子の良い時期もあれば、悪い時期もあることを経験しているでしょう。

この記事は、自分にとって悪い時期こそ、自分の意思でコントロールできることに意識を向けて、必要な行動をコントロールして欲しいということです。
それが復活の近道であり、メンタルが乱れた時に自分を支えてくれる習慣なのです。

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