今回の記事は、『ゾーン』についての私の考えを書いてみました。
この言葉はスポーツ心理の用語ですが、一時期はアスリートを取り上げるテレビ番組のタイトルにもなっていて、今では多くの人が知る言葉になっています。
ゾーン状態になると素晴らしいパフォーマンスが発揮できると言われているので、そうなることを追い求めるアスリートもいるかもしれませんが、私は過度にゾーン状態になることを追い求めない方が良いと思っています。
なぜなら、こうすればゾーンに入れるという確実な方法はないし、そもそもゾーン状態自体がまだ解明されていないからです。
ただ多くのアスリートの体験から、ゾーン状態がどのようなものか考察できる手掛かりはあり、高パフォーマンスが発揮できている時の共通点はある程度言語化できます。
この記事では、ゾーンをテーマにアスリートが目指す心理状態について説明しています。
絶対にゾーンに入れますという話ではなく、自分の競技力を発揮するためのより良い心理状態を目指すなら、このような状態を目指してはどうかという提案として読んでいただければと思います。
ゾーンとはどんな状態なのか
ゾーン状態は、『今に限りなく意識を集中できている状態』だと考えて、AXIAで行っているメンタルトレーニングは、その精神状態を体感することを習慣づけるという目的でおこなっています。
そのメンタルトレーニングを、アスリートにやってもらって聴いた感想や、自分で行って体感していることから考えると、ゾーン状態というのは、自分の行動に関して脳内で文章化していない状態なのではないかと思うのです。
私たちの行動には、『~しよう』と文章化して行う行動と、気付いたら動いていたという行動があると思うのですが、より身体に身についていること、できるかどうか不安に思っていないことほど後者の行動であると言えます。
例えば、自転車に乗るということは、自転車に乗れる人にとっては手や足の動かし方を頭の中で文章化しなくても自転車をこげますが、初めて自転車の練習をする人は、上手くできるかという不安とともに脳内では行動を文章化しています。
ゾーンに入っている選手の頭の中で起きていること
スポーツにおいては、熟練者になるほど、その競技の動作は自然にできるのですが、相手が強い、怪我をしている、調子が悪い、周囲の人の目が気になるなどという不安要素が強い時ほど、自分の動作を確認するために行動を文章化してしまっているように思うのです。
スランプやイップスになっているアスリートの話からは、これが顕著に表れています。
反対に、調子のいい時ほど、頭の中で行動を文章化していないため、気づいたら体が動いていたとか、行動を文章化しているのではなく、何となくシュートが入りそう、打てそう、思ったところに投げれそうなど、自然と浮かび上がってくる感覚を意識が捉えている状態であると思うのです。
その状態の延長線上にゾーン状態がり、ゾーン状態の時はほぼ自然に浮かび上がってくる感覚と五感から感じ取っている現実に対して意識が向いていて、意図的に作る文章は脳内に存在しないのではないかと思うのです。
アスリートのコーチングやメンタルトレーニングでは、安易にゾーンを目指す、ゾーン状態になれるということを軽々しく言うことはありませんが、スポーツの可能性や脳の働きという観点から、興味深いテーマなのでメンタルトレーナーとして追及していきたいと思います。
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