今日の記事は、格闘技やフィジカルコンタクトの多い球技に当てはまる内容です。

スポーツでは、その競技によって相手との間合いというものが存在していると思います。
その間合いを上手く図れる人というのは、相手の心理状態を想像しつつ、自分の心理状態をコントロールしている人だと感じています。

 

特に、プレーの中で相手とのフィジカルコンタクトのある競技ほど、間合いによってお互いの心理状態に変化が生まれるので、相手と自分の心理を把握しておくことが間合いを測る上で重要になります。
相手との間合いが近づくということは、心理的な緊張状態も高まるということです。
そのため、緊張感が反応として動作に表れてしまいます。
そして、緊張感が反応として表れるところに隙が生まれます。

 

相手と対峙したら、お互いにその隙を狙おうとするのですが、距離が縮まっていく過程はお互いの緊張感が増すので、ただ相手の緊張感が増して動作に表れる瞬間を待てばいいわけではありません。
自分の中で大きくなる緊張感を観察してコントロールした上で、相手の隙が生じるタイミングを捉えなければなりません。

カウンセリングやコーチングのように、人の悩みや葛藤を聴く時には、相手の心理状態を想像して受け止めつつも、自分の心理状態を把握してコントロールする必要があります。
間合いが近くなる際の心理状態もこれと似ていて、適切に相手の隙を捉えるためには、相手と自分の両方の心理状態に意識を向けておくことが大切です。

適切に隙を捉えることが出来る人ほど、相手の心理状態への想像と自分の心理状態の観察ができていると感じます。

心理状態を想像と把握

競技において、間合いを掴むのが苦手だという人は、心理状態というものに焦点を当てて競技を行ってみて下さい。

間合いが近くなる際に、相手の心理状態を想像しつつ、自分の心理状態を観察するということを意識すれば、どの間合いが攻撃すべき間合いであり、自分にとって危険な間合いかも感じ取れるようになると思います。

どうしても目で捉えている相手との距離感だけを頼りにしていると、攻撃すべき間合い、警戒すべき間合いが掴みにくくなってしまいますが、間合いを測る手掛かりとして心理状態に注目すれば、パフォーマンスにも変化が生まれるのではないかと思います。

 

間合いの取り方が課題だという人は、心理状態の変化によって生まれる相手の動作に注意しつつ、自分の心理状態と動作のコントロールを意識して取り組んでみて下さい。

 

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