人の性格は様々ですが、スポーツに向いている性格はあるのか・・・。
自分自身がアスリートだという方も、子供がスポーツをしているという方も、スポーツをするのに向いている性格はあるのかどうかということが気になったことがあるという方はおられると思います。

そこで、さっそく答えですが・・・。

ズバリ、スポーツに向いている性格はあります。

競技の特性によって求められる性格の違いはありますが、どの競技でも共通して持っていると良い性格的な特徴というものがあります。
今回は、その特徴の観点からスポーツに向いている性格について説明します。

不安や恐怖に強く、気持ちの切り替えが早い性格

なぜ、性格によってスポーツに向いているか、向いていないかという判断ができるのかというと、それはスポーツのは勝敗がつきもので、努力をするほど、結果を出してより高いレベルで、注目をされることも多くなる試合に望むことになるほど、ミスすることや負けることが怖くなるという要素が競技を問わずあるからです。
また、自分にとって望まない結果やスランプ、怪我などに直面する機会があるという点も、競技を問わず共通している要素です。

そのため、スポーツでより結果を出す可能性が高くなるのは、不安や恐怖を感じつつも前向きな思考が働き、チャンスに思い切った判断ができる選手、ミスや負けを引きずらない、スランプや怪我に囚われないといった気持ちの切り替えの早い選手は、自分の実力を発揮できる可能性、良い結果を出す確率が高いと言えます。

勝負ごとに対するストレス耐性の強さ

スポーツだけではありませんが、人間が緊張をするというのは、その環境の中で自分の身を守るための脳の闘争(逃走)反応が起きているということです。
闘うにしろ、逃げるにしろ、自分の身体能力を短時間で高めて命を守る準備をする時に生まれている身体反応を緊張していると感じているのです。
人間の脳は、危険に対して脳がどのような反応をするかは、ある程度生まれつき差があり、危険を感じた時に逃げることよりも闘うことを選択しやすい脳に生まれた人の方がスポーツには向いています。

厳密に言うと、スポーツに向いている性格があるというよりは、勝負事に向いている性格があります。
勝負ごとによって生じるストレスへの耐性が高いと、ストレス下でもパフォーマンスが発揮しやすくなるからです。
勝負ごとに不安や恐怖を感じやすく、それが体の動きに影響を与えてしまう人が練習の時は良いプレーができるのに、試合となると力が発揮できないため、自分はスポーツに向いていないと感じやすいのです。

スポーツの才能と性格は別

勝負ごとに向いている性格はありますが、だからと言ってその競技の才能があるとは限りません。
勝負事へのストレス耐性が高いというのは能力の1つではあり、それ以外にも身体的な能力、タイミングを計る能力、次の展開を能力できる能力など、スポーツのパフォーマンスはいろいろな能力のよって構成されています。
これらの能力のどれかが生まれつき高い人もいるので、自分に備わっている才能とあとから伸ばした方が良い能力を見極めて取り組むことがスポーツで勝つために必要なことだと言えるでしょう。

性格も能力も目的達成のための資源

「自分は性格的にスポーツには向いていないのではないか」と思う人もいるかもしれませんが、スポーツのパフォーマンスを構成するさまざまな要素に目を向けて、自分がどんな取り組みをすることが必要かを見極めることが大切です。
性格は人によって違いがあるし、どんな能力がどれくらい高いのかということにも違いがあります。

人との違いを感じた時に「自分はダメだ」と思うのではなく、達成したい目的に対して自分の性格や能力を含めてどう取り組むのかということを考えましょう。
結果だけを見るのではなく、結果を出すことを求めながらもどんな選手になるかを強く意識して取り組むことが自分を見失わず、自分らしく成長するために必要なことなんです。

特に年齢が低いほど、成長と発達に伴ってスポーツに必要な資源に大きな変化が生まれます。
今だけに囚われず、競技生活を長期的に見て欲しいと思います。

コーチングは自分と向き合い挑戦するためのサポート

どうしても試合になると動きが悪くなったり、判断ミスをしてしまう性格なのではないかと思う人は、そういう性格だからということで競技生活をあきらめる必要はありません。
決して不安や恐怖に強くなくても試合で結果を出しているアスリートはたくさんいます。

勝負事に向いている性格ではなかったとしても、自分の性格傾向を良く自覚して、それを前提として試合に備えた心の準備をすればいいのです。
コーチングを受けて自分のことを良く知ること、自分にとってはどのような準備をしていくことが望ましいかということを理解した選手は結果もついてきています。

脳の働きを整えるメンタルトレーニング

人間の脳は、刺激を受けた時に生じやすい反応というものはありますが、メンタルトレーニングによって望ましくない反応を小さくしたり、必要な反応を高めることは可能です。
それはメンタルトレーニングが、高めたい脳の働きに必要な刺激を与えつつ、スポーツをするために望ましい反応を身につけていく手段だからです。

もし自分が勝負事には向いていない性格かもしれないと感じたら、一度コーチングを受けてみて下さい。
自己判断で諦めたり、間違った努力をしてしまうとせっかくの競技人生がもったいないので、あなたが自分が取り組んでいる競技を好きなのであれば、その競技で自分らしくパフォーマンスが発揮できるような取り組みをしていきましょう。

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