試合をイメージして緊張感を体感する
今回紹介するメンタルトレーニングは、緊張時に力を発揮するためのイメージトレーニングです。
試合で緊張感を感じた時に力が発揮できるという感覚になるために、イメージによって緊張を再現して、それは力が発揮できる状態だと自己暗示を変えるという方法です。
このイメージトレーニングをすることで、試合の緊張感を楽しいと感じられるようになり、実力をしっかり発揮できる試合が増えたという事例もあります。
その方法は、試合を具体的にイメージしている時に、心臓の鼓動が速くなったり、体が熱くなるほど想像力を働かせるというものです。
このイメージトレーニングは、メンタルトレーニングとしては一般的な方法なのですが、イメージをした時に試合と同じような緊張感を味わえる程の想像をすることは簡単ではありません。
脳に緊張感を楽しいと勘違いさせる
私がアスリートにイメージトレーニングの指導をする際には、緊張感と緊張による身体反応が感じられるまで、イメージを具体化する必要があるというアドバイスをしています。
緊張して力を発揮できない人の特徴は、緊張感と緊張による身体反応を不快だと思っているので、試合前に緊張してくると不安や気弱になってしまう傾向があります。
しかし、本来緊張とは、闘うための闘争反応なので、試合前に緊張することは必要です。
試合で力を発揮できる人は、緊張感と緊張による身体反応を高揚感や神経が研ぎ澄まされる感覚だと感じていたり、そう感じる方法を実践しています。
自分は試合で力が発揮できないと感じている人は、イメージトレーニングの際に緊張と緊張による身体反応が現れた時、この感覚は高揚感であるとか、自分は楽しいと感じているんだと言い聞かせるようにしてみて下さい。
イメージトレーニングの際に、自分の脳や体に現れた反応が楽しいという感覚だと言い聞かせておくことで、実際の試合の時も緊張感と緊張による身体反応が現れた時に、不安や気弱になるのではなく、楽しみで思い切り体を動かしたいという感覚になるのです。
アスリートでイメージトレーニングをしている人は多いと思いますが、イメージトレーニングを行うなら、緊張感と緊張による身体反応を疑似体験ができるほどイメージを具体化できているかどうかを気にして行って下さい。
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