自分の力を発揮できる確率を上げるために

スポーツをしている人なら、競技歴が長いほどやたらと集中することができ、やることが全て
うまくいくような感覚になったことがあるのではないでしょうか。
しかし、それは意思の力によって生み出した状態ではないと思います。
いくつかの条件が重なって、意思とは関係なしに生まれた状態であるため、もう一度再現を
したいと思ってもできなかったという体験をした人も少なくないと思います。

良いパフォーマンスを発揮するための状態というものは確かにあって、過去にそれを体験したこと
もあるのに、同じような状態で試合に臨むことが難しいのはなぜか・・・。
一度は、体がスムーズに動き、相手やボールの動きは良く見えた状態で、不安や躊躇もなくプレー
ができたことがあるのに、同じような状態を再現することが難しいのはなぜか・・・。

なぜベストパフォーマンスを再現することが難しいのか

その答えは、人間の脳の構造にあります。
人間の脳は、より首に近い場所ほど生命を維持するために重要な働きをしていて、無意識に体を
動かしてくれる役目をに立っています。

次に、中心の方には情動と言って、刺激に対する反応として生まれる心の働きをになっている
部分があります。
脳は刺激を受けると情動が生まれて、その情動を快か不快か感じ分け感情、そして思考が働きます。

脳の前方の前頭前野という部分は、生まれてきた脳の中心部で生まれた情動、感情を受け止めて、
どう行動すべきかという思考、判断を働かせる役目をに立っています。

このように、脳は無意識の働きとして呼吸や血液の循環、発汗などの生命維持活動、情動や感情
の発生を行うのと同時に、人間の場合は意識的な思考が他の動物よりも強く働きます。

そのため、直感だけで行動するということは少なくなります。
特に、普通の日常生活では、直感よりも過去の経験などをもとに理性的に行動することが多い
ので、理性を働かせて行動するということの方に慣れていきます。

人間は他の動物と比べて脳が発達したことによって、情動や感情をコントロールする能力が高いの
ですが、スポーツで勝敗を競う時にあまりにも強くコントロールが働いてしまうとパフォーマンス
が落ちてしまうのです。

力を発揮できる確率を上げる準備

自分の力を発揮できたと感じた時は、目の前の現実に素早く対処するための緊張感を持ちつつも、
適度な思考力が働いていて、自分が直感的に選択しようとする行動にブレーキを掛けない状態
だったのだと考えられます。
このような状態を簡単に再現することはできませんが、出来ることがあるとしたら力を発揮する
ための準備です。

具体的に言うと、自律神経の働きを整えること、脳の適度な興奮状態にすること、感覚を研ぎ
澄ませること、思考によって感覚が邪魔されないようにすることです。

自律神経の調整と脳の興奮状態を作ることは呼吸法で行います。
それはこちらのページを参考にして下さい。

試合前の緊張の仕方とタイプ別呼吸法

 

感覚を研ぎ澄ます方法とは、五感を開放するすることです。

五感とは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚です。
五感開放は、視覚、聴覚を使って行うと感覚が研ぎ澄まされる感覚をつかみやすいと思います。
視覚は、ビジョントレーニングで解放できます。
ビジョントレーニングをした後に、視野が解放された感覚になり、脳がスッキリした感じに
なれば上手くできていると判断しても良いかと思います。

メンタルトレーニングとしてのビジョントレーニング

聴覚の開放は、今いる環境の中で聞き取れる音を耳を澄まして聴いて下さい。
人間の聴覚は、カクテルパーティー効果により環境の中の必要な音だけを認識するような働き
をしています。
聞き取る音を勝手に選別しているのです。
そこであえて環境の中で聞き取れる小さな音、他の音に紛れている音にも意識を向けてみると、
余計な思考が弱まり、感覚が研ぎ澄まされていく感じがすると思います。

最後に解放された感覚を維持するための方法です。
感覚を鈍らせてしまうのは、不安や迷いなどの思考です。
余計な思考を働かせないための方法は、試合前にポーカーフェイスで過ごすことです。

脳は、表情の筋肉の状態の影響を受けやすいので、しかめっ面や不安な表情をしていると余計
な思考が働きやすくなります。
ポーカーフェイスなら、余計な表情筋を刺激しないので、思考も感覚を開いた後のスッキリ
した状態を維持しやすくなります。
一度、練習の時でも感覚の開放と一緒に試してみて下さい。

まとめ

脳は常に働いていて、心理状態も些細なことから影響を受けて変わってしまいますが、準備を
しておくことで自分の力を発揮できる状態を維持することは可能です。

試合の中にはコントロールできない現象もたくさん起こりますが、自分の呼吸や表情などの
コントロール可能なものを使うことによって脳の状態や心理的な働きに影響を与えることは
可能です。
ベストパフォーマンスを発揮するために、その可能性を高める準備を行ってみて下さい。

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