意識の焦点を切り換える方法

人間はスポーツをしている時はもちろん、コミュニケーションを取っている時などに意識を何に当てるかというスイッチを無意識に切り替えています。
このスイッチの切り替えが上手くできる人は、現状を冷静に把握する力や相手を分析する力、次の展開を予測する力なども高いと言えます。

例えば、剣道の試合をしていても相手の動きに意識が向きつつ、自分の心の中で何を思っているのかも自覚している。 さらに疲労感や痛みなども感じているという状態です。

 

私の経験から、試合中に自分が何を思っていたかを記憶している試合というのは、結果が良くないので心理状態に意識が偏り過ぎている時の動きは良くないのだと思います。
反対に結果が良い時は、相手に対する意識が強く、自分に対する意識は弱めで、打つ前に何を考えていたのかはあまり覚えていないということが多いです。

その他には、カウンセリングをしている時には、相手の話、相手の心理状態、自分の心理状態とそれに伴う身体反応に意識が向いていることが望ましく、そのバランスが取れている時は良いカウンセリングができている時だと感じています。

何にどれくらい意識を向けているのかというのは、自分が行っていることによって理想のバランスに違いがあると感じていますが、普段から自分の意思によって意識を向ける対象を切り替えるトレーニングを行っておくことが大切であると言えます。

それは、人間の意識は、自然に今行っていることに適したバランスに分散されるのではなく、さまざまな理由で一部に偏ってしまう性質があるからです。

 

メンタルコントロールにつながる3つの瞑想

では、どのようなトレーニングができるかというと、それは意識を自分の意思での3つの対象に切り替えるという方法があります。
その3つとは下記の通りです。

1.呼吸
2.心の状態
3.身体の状態

呼吸という今行っている1つのことに意識を向ける方法を集中瞑想と言います。
息を吐く長さ、吸うタイミングと吐くタイミングに意識を向けつつ、自然と心の中に浮かんでくることに意識を偏らせず、感情や思考を意識してもすぐに呼吸に意識を向け直すことを繰り返します。
呼吸の長さを一定に保ち、心を落ち着かせることができるようになっていると感じたら、上手くできているということです。

次は、マインドフルネスといって、自分の心を観察する瞑想です。
呼吸の長さを一定に保ち、心を落ち着かせることができるようになったら、自分が何を感じ何を思っているのかということに意識を向けて、『自分はこんな風に感じ、思っているんだ』と自分の心の状態を良し悪しで判断せず、ただこう感じこう思っているという状態を客観視できるようにして下さい。

場合によっては、感じたことや思ったことを「私は~だと感じている(思っている)」と言葉に出して客観視しても構いません。

3つ目は、ボディースキャンといって自分の身体に意識を向けて、体に表れている反応からストレス状態を自覚したり、対処できるようになるために必要な意識の使い方です。
呼吸が整っている状態で、顔、首、お腹、背中、右手、左手、右足、左足、という感じで自分の身体のシルエットを意識したり、各部位の状態を探っていきます。

さらに体温、汗、肌の状態や肌にあたる風、今いる場所の匂い、手足の指先の感覚、小さな刺激などに意識を向けます。

 

上記のように意識を切り替えるトレーニングを行うと、自分の行っていることに合わせて向けるべき対象に意識を向けられるようになります。
スポーツでは、どうしても試合前に緊張状態になるので、緊張によって生まれてくる心身の変化を客観視して呼吸を整えることで、緊張を上手くパフォーマンスの発揮につなげることもできます。

ブログの中でも何度も述べていますが、脳の機能は良く使うものは働きが強化されていくので、意識を切り替えるための呼吸法(瞑想)のトレーニングも継続して行ってみて頂ければと思います。

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