優秀な選手でもイップスになることがある
私のところにはイップスになって困っているアスリートがたくさん相談に来られています。
競技別でいうと野球、ゴルフ、テニス、卓球などが多く、弓道、アメフトなどの選手も相談に来られたことがあります。
一度なってしまうと、自分だけではなかなか改善が難しいという点、改善の方法を間違ってしまうと悪化してしまうという点がイップスの非常に厄介なところです。
イチロー選手もイップスになっていた!!!
実は、イチロー選手もイップスになった経験があるそうです。
イップスだったことは、元プロ野球選手の稲葉さんとの対談で語っています。
その対談の中でのイップスは『センス』で直したという発言に、イチロー選手の感性の鋭さを感じました。
動画の中でイチロー選手は、「努力ではどうしようもない」、「センスで直した」と言っておられますが、イチロー選手は、イップスを直すのは決して練習量ではないということを言っているのだと思います。
イップスになったら、闇雲に練習量を増やしても改善しないばかりか、場合によっては悪化してしまう人もいるのです。
特に、イップスになってから、コーチやチームメイトから「思いきり腕を触れ」、「何も考えずに投げろ」と言われて練習をしているうちに、イップスの程度が悪化してしまったという事例はたくさんあります。
イップスになった人は、1人で思い悩んで改善しようと努力をしますが、改善しないまま選手生命を終えてしまう人がいるのも、イップスが練習量を増やしたから改善するわけではないというものではないからだと感じています。
イップスはセンスで改善する
イチロー選手が動画の中で、イップスを『センス』で直した、と言っておられますが、このセンスとは何を表しているのでしょうか...?
私は、イチロー選手の言う『センス』とは、イップスを改善するために何を意識して練習すべきかを感じ取る『感性』のことだと思っています。
実際にイップスを改善するためには、練習の質を変える必要があります。
表面上はいつもと同じ練習をしていても、何を意識して練習しているかによってイップスが改善するかどうかが違ってきます。
イチロー選手は、自分がイップスという状態で練習をする中で、自分は何を意識して練習をすればいいのかを感じ取るセンスが非常に鋭かったのではないかと思うのです。
コーチングの中でも話しているのは、練習の質を変えるための情報です。
自分なりにイップスを直そうと思ってやってきた練習やイップスになる前から行っていた練習の質を変えるためにイップスを改善するために必要な情報を提供しているのです。
イップスが改善しないのは、練習の質を変えるための『情報』を持たずに、闇雲に練習をしてしまうことが大きな原因の1つです。
コーチングで適切な情報を得たことによって、コーチングを受けた後日の練習で劇的にイップスの状態が改善したという方が何名もおられます。
イップスになって悩んでいる方は、イチロー選手のように自分で練習の質を変えることによってイップスを改善できればいいのですが、それは決して簡単なことではないのでイップスを長期化させて大切な競技人生の時間を無駄にしないために相談に来てください。
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