正しい目的、目標設定が強くなる習慣を作る
スポーツに真剣に打ち込んでいる人ほど、目的を持て活動している
とは思いますが、適切な目的、目標設定が出来ている人は多くあり
ません。
正しい目的、目標設定を行うには、目的と目標の違いを理解する
必要があります。
目的と目標の違い
目的と目標は別のものです。
目的とはGOALであり、目標はGOALまでの道のりの途中にある通過ポイントです。
そして、目的までの道順は複数あり、スタート地点も異なると考えて下さい。
例えば、車で目的地まで行くとしたら、その目的地には10時~12時までに着けばいいという決まりになっていて、道順は自由に決めていいが、スタート地点は人によって違うということになっていたとします。
そうなると、地図上で自分のいる場所を確認すると、どの道順を選択して、どこを経由するのか、そしていつ目的地に辿り着くのか、個人差が生じることが分ります。
スポーツなら、オリンピックに絶対出場したいと思い、それを目的として設定した場合、まず自分の実力を分析してスタート地点を明確にする必要があります。
そして、目的達成のために自分にとって必要なことは、スピードの強化なのか、パワーをつけることなのか、それともスキルを高めることなのか、というクリアすべき条件を整理しなければなりません。
目標とは、目的達成のためにクリアしなければならない条件になります。
目的と目標設定の基準
目的は、どうしても達成したいことがらなので、まずは目的を設定します。
そして、その後に自分の現状を確認しつつ、目的を達成するために必要な条件を目標として設定します。
メンタルノートでは、さらにこの目標を結果目標というクリアすべき基準としての目標とパフォーマンス目標という結果目標をクリアするために必要なパフォーマンスの条件を設定します。
目的と目標の関係は、目的という結果を出すための複数の要因が目標であり、目標は達成の度合とタイミングが設定と違っていても良いという考えのもと目的と目標を設定します。
例えば、陸上の100m走でオリンピックの金メダルを目指すのであれば、安定して9秒台を出せるところまでスピードを上げなければなりません。
そのためにスタートの反応速度を上げるという目標と50m地点からの加速を度上げるという目標を立てたとします。
しかし、オリンピック当日までスタートの反応速度はあまり向上しなかったけど、50m地点からの加速度は飛躍的に橋上して、結果的に金メダルを取れたとします。
この場合、目標の1つは達成して、もう1つの目標の達成は不十分だったわけすが、目的は達成されたという状態です。
このように目的はどうしても達成したいという思いを持って取り組み、そのために必要な要因である目標に関しては、達成度合いが十分なものもあれば不十分なものもあるということ、達成のタイミングが予定より早いものがあれば遅いものもあるということを前提に取り組むことが大切なのです。
正しい目的、目標設定がモチベーションと努力を生む
目的と目標が違うものであるということは理解いただけたと思います。
その違いがあるからこそ、目的と目標に対する意識の持ち方にも違いがある方が、目的に向かって努力する過程の中で自分を見失わなくて済むのです。
どうしても目的の達成と同じように目標の達成を意識してしまうと目標の達成度合、タイミングがずれてしまうだけで落ち込んだり、自信が低下してしまいます。
自分の目的は何で、通過点である目標は何かを明確に自覚することが、目的達成までの道のりでモチベーションを保ち、理に叶った努力を生むのです。
あなたが達成したい目的があるのなら、一度スタート地点である自分を見つめ直し、目的達成の要因となる目標設定をしてみて下さい。
メンタルノートでの目的、目標設定
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