体罰が起きる理由に目を向ける

私は、体罰という体にダメージを与えることで指導者側の言い分を伝えるという行為は、すべきでないと思っています。
ただ、指導の際に手をあげたことのある指導者の意思が間違っている場合ばかりではないというのも現実です。
手段は別として、指導者に伝えるべきこと、伝えたいことというものがあり、それが指導を受ける側の成長にとって必要であれば、それを伝えようとした意思は批判できるものではないと思います。

体罰があると、手をあげてしまった人の行動にばかり視点が向いてしまう傾向がありますが、その行動を誘発した側の態度や行動について考えなければいけない場合もあるでしょう。

体罰が起きる因果関係とそれぞれの問題点

学校や少年のスポーツ指導の現場では、子供が非常識な態度を取っている場合もあると思います。
年齢が低いほど、精神的にも未熟なので誤った態度や行動をとる子がいるのは当然です。

子供の態度や行動が誤っているからと言って大人が体罰をすることが仕方がないということにはなりません。
しかし、子供の態度や行動については、なぜそういうことをしたのかを子供に考えさせたり、必要があれば反省を促さなければならないと思うのです。
体罰と子供の関係に因果関係はありますが、それぞれが自分の感情のコントロール、行動の選択に過ちがあったという点に目を向け、それぞれに見直すことが必要だという視点が大切だと思うのです。

体罰の陰に子供の態度や行動の是非が問われなくなってしまうと、本来その態度や行動を反省し、成長しなければならなかった子供の機会というものは損なわれてしまう可能性があります。

身近で体罰という問題が起きた時、体罰自体の問題点に目を向けつつ、体罰が起きた要因にも目を向け、それが改める必要のあるもかどうかを考ようという意識が必要だと思うのです。

体罰が必要のない環境が増えるために

学校やスポーツ指導の現場に、子供たちにとって怖い人がいて、親だけでは行き届かない部分の指導を行ってくれていて、それによって子供の成長が促されているという現状はたくさんあります。
しかし、その中で体罰が発生しているという事実もあるので、子供の成長のためにスポーツ教室や学校に子供を預ける親としては、『体罰は絶対に良くない』という意識だけでなく、『子供に人に何かを教わるための姿勢を身につけさせるのは親の役目』という意識の両方を持っておくことが必要ではないかと思います。

体罰が無くなるためには、学校の先生やスポーツの指導者などの指導する側が意識して行動を変えていかなければなりませんが、子供を預ける親や子供自身の意識の持ちようなども作用することで、より成熟した指導が行われるようになるのではないかと考えています。

私も子育て中の親ですが、子供の学び姿勢、指導を受ける姿勢を養う責任が親にあるという自覚を持って子育てをしていきたいと思っています。

 

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