スポーツのパフォーマンスに影響する認知とは

人間が感覚器官で刺激を受け取り自覚することを知覚といいますが、認知は 知覚したもの、知覚に
よって生じた感情に対する判断、評価のことを言います。
スポーツでは知覚したものをどう認知するのかは、結果を左右する重要な要素となります。

感覚器官である五感から受け取った刺激を正確に認知することによって、適切な行動が選択できる
のですが、もし間違っているとスポーツではミスにつながってしまいます。

私は、アスリートにスポーツをしている時の認知を説明する時に、ゴルフのパットを例にすることが
多いので、ここでも同じ例を使って説明したいと思います。

ゴルフを例にした認知の働き

ゴルフでパットを打つ場面で、これが入れば優勝だというケースを想像してみて下さい。
カップまでの距離は1メートル。

いつもなら難なく決めている距離で、その日も同じくらいの距離のパットを何度も決めている。
しかし、優勝がかかった場面で直感で1メートルだと感じているが、もし眼で確認した距離を
図り間違っているとしたらどうしようという不安から、一度知覚した1メートルではなく、
迷った挙句1メートル10センチだと想定しなおした。
その結果、少し強くボールを打ってしまいパットを外してしまう。

このように過去の経験から1メートルだと知覚して、これまでも自分の感覚を頼りに何度も
パットを成功させてきた選手でも、優勝がかかった時に不安になり、自分を疑った状態で
知覚した情報を認知すると、距離を間違って想定してしまいます。

この時、この選手が自分が目で確認した距離感は正確なので、少し不安を感じたけど自分を
信じようと考え、その状態で知覚した距離を認知していればパットは成功したでしょう。

 

認知の働きには、経験、感情、思考などが影響を与えます。
スポーツは、視覚や聴覚を中心に五感から得られる情報を頼りにパフォーマンスを行うので、
成功体験が多い人ほど、知覚した情報が正確であると考えられると思います。

しかし、感情や思考によって認知に偏り、歪みが生じると実際に見たもの、聞いたこととは
違う形で認知してしまい、それがパフォーマンスのずれとして現れてしまいます。

認知を鍛える方法

私は、多くの競技の基本的な技術練習、実戦練習は、認知を鍛える要素があると感じています。

例えば、距離感を意識して行う、何度やっても同じ動作になるようにする、成功率を上げる、
など技術練習では自然とそのようなことを意識して感覚を鍛えていることになります。
ただ、技術練習の中でも指導者の視線、練習相手のことを意識することもあるので、その中
で良いパフォーマンスを発揮するには、自分の感覚を正確に認知する必要があり、結果的に
認知機能を鍛えることになっていると考えられます。

さらに、実戦練習の中でさまざまな心理的刺激があっても同じ技術練習と同じパフォーマンス
ができるかを確認するということは、どんな状況下でも自分の認知に歪みが出ないように
鍛えていることになるでしょう。

このように毎日やっている練習でも、自分の心の中のどういう部分を鍛えているのかを意識
することが大切で、その意識自体が認知機能を含め、メンタル的な要素を鍛えることに
つながります。

 

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