メンタルを強化するにあたり、目的達成の習慣確立と戦うためのメンタリティの確立を目指していくということを説明しましたが、具体的な取り組みについて説明する前に、メンタルを弱らせる要因が何かということを知っておいていただきたいと思います。

目的達成の習慣確立
戦うためのメンタリティの確立

欲求のコントロール

アスリートとしての力を伸ばすための質の高い努力の継続するための習慣の確立を阻害する要因の一つには欲求があります。
アスリートとして成長するための習慣を確立するということは、遊びたい、食べたい、恋人との時間を増やしたいなどの欲求によって、目的達成に向かってすべきことが損なわれないように生活をするということです。

しかし、アスリートとして掲げる目的の達成は時間が掛かることであり、達成できる保証のないものです。
それに対して、日常の中で自然と生まれてくる欲求は、短期間で満たすことができたり、行動を起こしさえすれば満たすことが可能なものが多いです。

 

達成するために時間も労力も必要で、満たすことができる保証のない目的を達成してみたいという欲求も持ちますが、日々の中で比較的満たすことが容易な欲求も持っていて、その欲求を満たすために目的を達成するための行動を後回しにしたり、中断してしまう
ことがあります。

その結果、目的を達成するための習慣が確立できないということになるということから、目的に向かってやるべきことを継続するというメンタルを弱らせる要因が欲求であると言えるのです。

自分がどういう欲求が強くて、どうやってコントロールするのかということは、目的を達成するための心の課題なのです。

感情のコントロール

もう1つ目的達成の習慣確立を阻害する要因があります。
それは感情です。
生活の中では、悲しみ、不満、不安、後悔、嫉妬、空虚、焦り、怒り、嫌悪など、さまざまな負の感情になることがあります。
アスリートとして競技を通じて上記のような感情になることもあれば、競技以外のことがきっかけで上記のような感情になることもあります。

感情は、刺激を受けることによって発生するものなので、発生自体をコントロールすることはできません。
そのため負の感情になること自体は仕方がないことではあるのですが、その感情を長く引きずってしまうと日々の生活に影響が出てしまいます。

人間関係、健康状態、行動などが、負の感情によって影響を受けると目的達成のための取り組みも雑になったり、疎かになります。
その結果、取り組みが継続しないということだけでなく、ケガをしたり、自分を支えてくれる人との関係が悪くなったりという弊害も生まれてきます。

人間の心の状態は、その人の状況に表れてきます。
人間関係、健康状態、行動に問題が生じているということは、メンタルが弱っているということです。

感情のコントロールが上手くできないことにより、掲げた目的達成とその取り組みが損なわれることは、成長の機会も損なわれることにもなります。
そうならないためには、感情をコントロールして安定した心に状態を保つ工夫も必要
となるのです。

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