スランプになりやすい人は責任の追い方を見直せ
今回は、スランプに陥らないための考え方について書いてみました。
スランプにもいろいろありますが、今回はミスや敗戦がきっかけで思い切ったプレーが出来なくなるというタイプのスランプです。
ミスや敗戦がきっかけで思い切ったプレーが出来なくなるタイプの選手の特徴は、責任感が強いという点とミスは敗戦の原因を背負いこんでしまうという点です。
スランプになる人の思考パターン
2つの例を挙げてみたいと思います。
1つは、野球でピッチャーが投げたボールがワンバウンドになり、キャッチャーがボールを後ろに逸らしてしまったというケース。
このケースは、キャッチャーというポジションは、ピッチャーの投球が多少乱れても受け止める責任はありますが、ボールが後ろに逸れた原因はピッチャー側にあります。
そのため、自分の責任として同じような場面でもボールを後ろに逸らさないための対策を考えたり、技術の向上に努めることは必要ですが、原因を背負い込んで自分を責め続けることのない考え方をする必要があります。
2つ目は、サッカーのPK戦で、自分が最後のキッカーでシュートを外して負けたケース。
シュートを外したことは敗戦の原因の一つであり、キッカーに選ばれた責任としてシュートを決める責任はあったかもしれませんが、サッカーはPK戦になる前の段階があるので、敗戦の原因は本来の制限時間の中で勝敗を決めることが出来なかったことも含まれます。
そのため、最後のキッカーだけが敗戦の責任を背負う必要はないのに、自分だけが敗戦の原因を背負っているような考え方になると気持ちが沈んでしまいます。
選手としての責任は、負けた時に次の勝利のために負けを活かすための取り組みをすること、競技力の向上に努めることなので、原因に囚われてネガティブな感情のまま過ごすことは避けなければなりません。
責任の追い方を変える
責任感の強い選手は、責任とは何かと捉え間違わないことが大切です。
そして、結果に対する原因が、自分だけにあると考えてはいけません。
責任感の強さが、自分の努力のためのモチベーションになるような考え方ができる選手になることが、競技生活に必要な心のタフさです。
アスリートは、競技レベルが高くなり、上のカテゴリーで試合をするようになるほど責任を感じやすくなります。
そのため責任とは何かと考えているかによって、競技生活のストレスレベルも変わってきます。
次回は、責任とは何かという点について記事を書きたいと思います。
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