イップスは、1930年ごろにプロゴルファーのトミー・アーマーという選手が引退に追い込まれた症状として有名になりました。
世に知られたきっかけがそもそもゴルフだったのです。
現在でもプロ、アマ問わずイップスで悩んいる方は多く、元プロバスケットボールプレーヤーのチャールズ・バークレーもゴルフ
をしていてイップスになってしまった人の一人です。

プロゴルファーやプロバスケットボール選手など、運動神経の高い人でもなってしまうのがイップスで、決して技術の問題では
ないのです。

 

では、なぜゴルファーがイップスになりやすいかというと、その理由の一つは止まっているボールを打つということにあります。
止まっているボールを打つということは、動いているものへの反応として体を動かすのではなく、自分の意思のみで体を動かして
パフォーマンスを行うため、動作を指導させる前に思考が働きやすいのです。

スポーツは、思考よりも感覚による脳の反応から動作が始まることが理想なのですが、どうしても止まった状態から自分の意思で
プレーを始めることができるゴルフは、思考が優位に働きやすいのです。

 

思考が優位に働くこと自体がイップスの原因ではないのですが、思考が働いて失敗を予測したり、それによって不安や恐怖感を
感じたり、自分の能力を疑ったりしてしまうとイップスになりやすくなってしまいます。

通常は、多少の不安や恐怖感ではイップスにならないのですが、何らかの原因で脳の思考に対する反応に誤作動が生じて
しまうとイップスという症状が生まれてしまいます。

 

剣道では、四戒という教えがあるのですが、これは恐懼疑惑
という恐れ、驚き、疑い、惑いが心の中にあると勝負に勝つことができないので、克服しなさいというものです。

イップスは、まさに恐懼疑惑に心を支配された症状なので、適切な方法で恐懼疑惑の克服を行うことが改善のための必要な
条件の1つです。

止まった状態から動作を指導する競技なので、どうしても思考が働きやすいのですが、それを克服することがゴルフ上達の
条件であり、ゴルフはメンタルがスコアに影響しやすいと言われる理由だと思います。

 

 

メンタルトレーニングのAXIA